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永瀬廉、「東京タワー」で恋愛ドラマ初主演! 江國香織の小説を連ドラ化 “許されざる恋”の相手は板谷由夏

2024年2月29日 05:00

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許されざる恋に溺れていく
許されざる恋に溺れていく
(C)テレビ朝日 (C)ストームレーベルズ

永瀬廉が、直木賞作家・江國香織氏の恋愛小説を連続ドラマ化する「東京タワー」で恋愛ドラマ初主演を飾ることがわかった。4月期のテレビ朝日のオシドラサタデー枠(毎週土曜午後11時~11時半)で放送される。永瀬と相手役の板谷由夏が東京タワーを眼前に抱き合うビジュアルが披露された。

江國氏の小説は、「きらきらひかる」「神様のボート」「冷静と情熱のあいだ」など数多くの作品が映像化され話題を呼んできた。2001年に刊行された「東京タワー」は、21歳の青年・小島透と、20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史の美しくも許されない愛を描き大ヒット。05年には黒木瞳岡田准一の共演で映画化され、14年には韓国でテレビドラマ化された。今作では新しい時代ならではのストーリーを、東京の最旬スポットをロケーションに描き出す。

変わらない毎日に飽き飽きしながら生きていた医大生の小島透は、建築家の浅野詩史と出会う。詩史の事務所に招かれた透がふと壁に目をやると、モノクロの東京タワーの写真が飾られていた。「東京タワー、好きなんですか?」と問う透に、「苦手よ」と答える詩史。その理由を「寂しそうだから」と話す詩史に、透はこれまでに自身が抱いていた思いを重ねる。詩史にどうしてももう一度会いたい透は、数日後、再び事務所を訪れ、「もっと…あなたのことが知りたいです」と告げる。その頃、透と同じ大学に通う親友・耕二は、年上の女性に惹かれる透の様子に“焦り”を感じていた。

主人公・小島透役を務める永瀬は、純粋だからこそ愛に溺れていく透のリアルな心の機微、一瞬一秒ごとに揺れ動いていく感情や切なさを、等身大の青年として演じる。恋愛ドラマ初主演となる永瀬は、「“非日常な”恋愛モノが一発目ということで、実はとても気合いが入っています!」とコメント。「スチールでもわかる通り、刺激的なシーンも多いので、ファンの皆さんには確実に見たことのない僕をお見せすることができると思います」と自信を覗かせる。そして、「透の役作りの面では、(映画版で)岡田さんが演じられた透を意識しすぎることなく、現場で板谷さんや他の共演者の皆さんと向き合い、どんなお芝居ができるか、自分の中から出てくる透というものを見つけていけたら」と意気込みを語った。

透が恋い焦がれる、才能あふれる建築家・浅野詩史を演じるのは板谷。夫がいる身でありながら、20歳以上年下の透からの激しいアプローチに心揺れ、道ならぬ愛へと踏み出してしまう。板谷は「正直、『私で大丈夫ですか!?』という気持ち」と明かしながら、「人が人を好きになる思いというのはいくつになっても変わらないと思うので、そこは大事にして演じたい」と作品への思いを語った。

物語に登場するもう1組の“年の差カップル”、透の友人で年上女性との恋愛に強い憧れを抱く大原耕二役と、人妻の喜美子役のキャストは続報で発表される。

永瀬、板谷、原作者の江國氏のコメント全文は以下の通り。


永瀬廉
――出演が決まったときのお気持ちを聞かせてください。
このお話をいただいたとき、同時にどんなストーリーなのかも伺ったのですが、禁断の恋を描いていることにびっくりしました。『東京タワー』はこれまでに何度も映像化されていますが、その時代によって全然描かれ方も違うと思います。今回は“令和版”ということで、原作の世界観を守りつつ、また違った『東京タワー』を演じていけたら、と思いました。
――原作の『東京タワー』をお読みになった感想は?
僕のイメージでは不倫ってけっこうドロドロしてたりするのかな、って思ったのですが、江國香織さんの『東京タワー』は、読みながら想像する画がとても綺麗に具現化されるんです。そこがこの『東京タワー』という作品の特徴でもあると思うので、やはりその“綺麗さ”という部分は大事に作っていけたらと思います。
――恋愛ドラマ初主演となりますが、新たな挑戦への意気込みは?
いいですよね、初挑戦が少しハードめで(笑)。人は一癖ある部分に燃えるというか、気持ちが乗るのもあると思うんです! そんな“非日常な”恋愛モノが一発目ということで、実はとても気合いが入っています!
情報解禁のスチールでもわかる通り、刺激的なシーンも多いので、ファンの皆さんには確実に見たことのない僕をお見せすることができると思いますし、僕自身としてもレベルアップできる作品になるのではないかと思っています。
――2005年の映画では岡田准一さんが演じられた小島透役を演じられますが、役作りはどのようにしたいと思っていますか?
もちろん映画の『東京タワー』も拝見しました! 岡田さんのお尻が綺麗だったことと、松本潤さん演じる耕二がお風呂の中で桃を食べてる、っていう物語の本筋以外のところの表現も強烈に印象に残りました(笑)。僕らがやる今回の『東京タワー』では、どんな表現が出てくるんだろう、と楽しみになりましたし、そんな象徴的で印象に残るものを作れたらと思います。
透の役作りの面では、岡田さんが演じられた透を意識しすぎることなく、現場で板谷さんや他の共演者の皆さんと向き合い、どんなお芝居ができるか、自分の中から出てくる透というものを見つけていけたらと思っています。
――透は板谷由夏さん演じる浅野詩史と20歳差がありながら、許されざる恋に夢中になります。そうまでさせる大人の女性の魅力とは、どんなところにあると思いますか?
今日初めて板谷さんとお会いして、板谷さんご自身が持っていらっしゃる魅力をさっそく感じました! 僕が透として恋に落ちる、透が惹かれる要素をしっかりと感じることができて、すごく安心しました。
世間から見ると20歳上というのは大人すぎるんですかね、どうなんでしょう? でもだからこそ、重ねている人生経験の違いとか、それ故の余裕とか、そういうものに惹かれるんじゃないかな。年下の男子を無自覚にでも振り回してしまう、その感じが透のような年代からしたら大きな刺激で、もっと追いかけたい、もっと知りたい!って思わせる魅力なんでしょうね。だから、透が詩史に惹かれる気持ちもわかります。
――永瀬さんにとって東京タワーはどんな存在ですか?
地方に行った帰りや、仕事終わりの帰り道で目に入ってくる「1日の終わりを感じるもの」ですね。帰りの車の中などで、赤く光る東京タワーを見ると、「あ、今日も1日頑張ったな」って。江國さんの『東京タワー』を読んで、映画も観た後は、それまでよりもちょっと東京タワーの光が切なく見えたりして、たぶんドラマの撮影が始まったら、よりそんな風に感じるんだろうな、と思います。
――クランクインを迎えるにあたって、現場で楽しみにしていることはありますか?
作品のテーマ的にも、けっこう攻めたシーンも多いですが、そういうシーンは僕も初めてなので、現場でしっかり監督と話し合いながら、綺麗な作品に作り上げていけたらいいなと思っています。
――視聴者へのメッセージ
人を好きになるという気持ちだけでなく、そこに壁があるからこそ燃える、という部分ってすごく共感できますし、やってはいけないという背徳感に気持ちが高ぶるのも理解できます。だからこそ、リアルではなかなかできない、してはいけないことを、この『東京タワー』というドラマの中で自分に置き換えて、美しい世界観に酔ったり、年下男子との恋を楽しんだり、していただけたらと思います。刺激的に、なおかつ美しく、素敵なラブストーリーを皆さんにお届けできたらうれしいです。

――出演が決まったときのお気持ち、永瀬廉さんと20歳差の恋を演じられることへのお気持ちを聞かせてください。
正直、「私で大丈夫ですか!?」という気持ちは今も続いています。恋愛モノのお芝居が久しぶりというのもありますし、ましてやダブルスコアくらい年下の男性と恋愛するということで、本当に大丈夫かな、と。クランクインして撮影をしながらも、戸惑いが続いていく気がします(笑)。
――原作の『東京タワー』をお読みになった感想は?
江國さんの作品って、字で読んだときに香り立つというか、残り香がちゃんとあるんです。後ろ髪を引かれるような余韻を残される作家さんだと思っていて、その余韻と“東京タワー”という対象物がすごくぴったりくると感じていました。輪郭がはっきりするというよりは、逆に曖昧になっている気がして、その曖昧さがまさに詩史と透の恋愛のような気もして…。その象徴として東京タワーを出しているのは、本当にすごいなと思いました。東京タワー自体が色っぽいので、なにか惹かれるものがありますよね。
――永瀬さん演じる透は板谷由夏さん演じる浅野詩史と20歳差がありながら、許されざる恋に溺れていきます。詩史にある大人の女性の魅力とは、どんなところにあると思いますか?
私の抱くイメージだと、男の人が20歳上の女性に惹かれるのは、安心感を覚えたり刺激をもらったり、知らない世界を教えてもらえたり…? そういうことなのかな、と想像しています。まだそんなに世の中を知らない自分が、いろんなことを教えてもらえたり、知らない世界を見せてもらえたら、自分の世界も広がるし、夢中になる気持ちはわかりますね。
――詩史をどんな風に演じたいですか?
私自身が今考えている詩史は、“孤独を知っている人”。この年齢になるといろんなことを経験して、「結局やっぱり1人でしょ」っていうのがベースにある気がするんです。それでもこの東京で、1人でしっかり仕事をして、もちろん旦那さんはいるんだけど、やはりどこかで孤独感を抱えている――そういう気持ちって女性はどこかに絶対あると思うんですよね。そんな中でも1人でどうやって生きていくかを自分の中にきちんと持っている人だと思います。
そんな中で、透という全然違う風を吹かす男性が現れ、想像もしなかった状況になっていくことで、どういう風に対応していくのか、妄想はしています。なにせ経験がないもので…(笑)。でも恋愛する、人が人を好きになる思いというのはいくつになっても変わらないと思うので、そこは大事にしたいと思っています。私の中でも詩史へのクエスチョンはいくつか生まれているので、それを演じながら探るのにも面白い人物だと今は思っています。
――板谷さんにとって東京タワーはどんな存在ですか? 過去の思い出があれば、そのエピソードもお願いします。
私、大好きなんですよ、東京タワー。見ると必ず写真を撮ってしまうくらい、できることなら会話したいくらい好きです。長い年月、変わらずにあそこにいるその普遍的なところにも憧れるし、その動けないが故の孤独で寂しげな感じとか…。東京の変化をずっと見てきているんですよね、あの人は。そう、「あの人」って思わず言ってしまうような、「東京タワーという人」みたいな思いを持っています。
私は福岡出身なので、上京してきたときの象徴でもあるんですよね。だから常に東京タワーを探してしまう、お月様のような存在でもあります。
――クランクインを迎えるにあたって、現場で楽しみにしていることはありますか?
とにかく永瀬くんと仲良く、というか一緒にモノ作りをするところまでしっかりコミュニケーションがとれるようになることですね。やはり作品を良くしたいので、その思いがちゃんと一致できるように…。一方で、詩史と透でなきゃいけないので、そのバランスも探りながらですね。
――視聴者へのメッセージ
恋愛ってやっぱりその人の中でエネルギーになるようなパワーが生まれたり、いろんな感情が数倍にもなるような事柄だと思うんです。このドラマを見て、それを一緒に体感していただけたらうれしいです。そして原作『東京タワー』の世界観もきっちり出しながら、切ないストーリーに共感していただけるよう、頑張ります。

【原作者・江國香織氏】
――2005年に映画が公開され、韓国でのドラマ化を経て、日本では19年ぶりの映像化となります。今回、連続ドラマ化の依頼をお聞きになった際は、どのようなお気持ちでしたか?
大胆だなあと思いました。それは、そもそも私の書く小説が映像化に不向きなはずだと思っているからでもありますし、この小説を書いてから随分時間がたって、世のなかが変ってきているからでもあります。
でも私は大胆な試みというものが好きなので、その蛮勇に敬意を表しつつ、何かがぴたっとはまるといいなと思っています。
――2005年の映画では岡田准一さんが演じられた小島透役を今回は永瀬廉さんが演じられます。書籍『東京タワー』のあとがきには「東京の少年たちの物語」と書かれておりましたが、平成から令和になり、東京の街や少年たちが変わったという印象はございますか?
街のいろいろが変ったと思います。全体に保守的になっているかな。若い男の人たちについて言えば、無愛想と無口が減って、礼儀正しく、見栄を張らず、素直な人が増えたような印象です。でも内に秘めたエネルギーはいつの時代もあるはずで、ドラマのなかで、二人の俳優さんがそれをどんなふうに見せてくれるのかたのしみです。
――最後に、ドラマに寄せる期待についてお聞かせください。
小説は、女性が若くなくなっていく過程と、恋愛そのものに焦点をあてて書きましたが、今度のドラマは少年たちの自立と成長がテーマだと聞きました。その新鮮な視点に期待しています。また、私は個人的に東京タワーというもののヴィジュアルが好きで、映像のなかで、無生物である東京タワーがどんな表情を見せてくれているのかもたのしみです。

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