真田広之、渾身の「SHOGUN 将軍」が辛口批評サイトで100%の高評価「東西の壁を乗り越えて作り上げた作品」
2024年2月15日 09:00
真田広之が主演・プロデューサーを務め、ハリウッドの制作陣が戦国時代の日本を描くドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」のUSプレミアが、ロサンゼルスで開催された。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で、批評家スコア100%(2月14日時点)を記録している本作。真田は、「東西の壁を乗り越えて作り上げた作品を、ぜひひとりでも多くの人に見て頂きたいです」と、“渾身の1作”にかける熱い思いを伝えた。
本作は、1980年にアメリカで実写ドラマ化され、驚異的な視聴率を記録したジェイムズ・クラベルのベストセラー小説「SHOGUN」を、新たに映像化した戦国スペクタクル。ハリウッドの制作陣が、関ヶ原の戦い前夜の日本を舞台に、徳川家康や石田三成ら歴史上の人物にインスパイアされた、天下獲りに向けた陰謀と策略の“謀り事”を壮大なスケールで紡ぎ出す。
会場となったアカデミーミュージアムは、桜が咲き誇っているかのような装飾が施され、迫力満載の和太鼓演奏や金色のタイトルが記された漆黒のカーペットが用意されるなど、壮大なスケールの物語にふさわしい豪華絢爛な仕上がり。多くのファンが駆けつけるなか、真田をはじめ、コズモ・ジャービス、アンナ・サワイ、浅野忠信、平岳大、西岡徳馬、プロデューサーのジャスティン・マークス、レイチェル・コンドウ、ミカエラ・クラベルらが集結した。さらに91年、92年の世界フィギュアスケート選手権チャンピオンのクリスティー・ヤマグチら豪華セレブも姿を見せ、会場を沸かせた。
真田は本作で、ハリウッド制作の連続ドラマ初主演を果たし、プロデューサーも務めた。初のお披露目を迎え、「ついにこの日が来たなと思います。関わりはじめてから7、8年経って、紆余曲折を経て今日に至るので、やっと世界に発信できる喜びと、世界や日本でどういう風に受け入れられるのか、不安もありつつ東西の壁を乗り越えて作り上げた作品を、ぜひひとりでも多くの人に見て頂きたいです」と喜びをあらわにし、次のように制作開始当時を振り返る。
真田「21世紀、新しくこの小説を映像化するにあたって、どうすれば今の観客に受け入れられるのかなというところから始まりました。歴史上の人物や出来事にインスパイアされた小説ではありますが、やはりフィクションのエンタテインメントなので、いかにそのストーリーやキャラクターに入りこんで頂くか、いかにオーセンティックに集中できるものを作れるか、ということを大事にしたい、という思いからはじまりました」
「日本人として日本の文化を正しく世界へ紹介したかった」という思いを貫いた真田。「日本の時代劇のスペシャリストを各部署に配置することができて、日本人の役はすべて日本人の俳優を呼ぶことが実現でき、ハリウッドでは画期的なことなので、これが大きな布石になればいいなと希望を抱いております」と、確かな手応えを示した。
戦国最強の武将・吉井虎永(真田)の側近で、裏の顔を持つ樫木藪重を演じた浅野は、真田との共演を述懐し、「僕が19歳のときにご一緒したのが最初でしたが、長い時間をかけてご一緒していて。僕にとってものすごく信頼できる先輩なので、真田さんがいてくださったのは大きかったですね」と語る。さらに本作をハリウッドで制作できたことについて、「真田さんの力が一番大きいと思うのですが、我々日本人にとって大きな一歩だと思いました」と、感慨深げにコメントを寄せた。
虎永の信頼する武将で親友・戸田広松に扮した西岡もまた、「日本のちゃんとした武士道の形をハリウッド作品で見せたい」という熱い思いから、プロデューサーのマークスに要望を伝え、叶えた場面もあったという。「やっとハリウッドで日本の武士道スピリッツが描かれたちゃんとしたものができたなと思います。迫力も満載ですし、ワクワクするようなドラマになっています!」と、アピールした。
そして“謀反人の娘”の宿命を背負うキリシタンで、虎永と按針の運命のカギを握る重要人物・戸田鞠子役のサワイは、「アクションや戦いなどが壮大に描かれているのですが、個人的には人間ドラマが一番響いていて、それぞれの関係性やそれぞれが犠牲にしないといけないものなどがたくさん見られるので、そこが見どころかなと思います」と明かす。虎永の領地へ漂着する英国人航海士ジョン・ブラックソーン(後の按針)役のジャービスは、「この作品はトレンドを追う事なく王道を突き進み、見ていただければ驚きと共に納得してくれると思います。按針を演じる上で気を付けたのは、物語の展開が大きくなるほど、確固たる意志と彼の内面性をきちんと表現できるように演技しました」と語った。
最後に真田は、配信を待ち望む日本のファンに向けて、「東西の壁をとっぱらって、スタッフやキャストが一丸となって作りあげた作品です。日本の時代劇ファンの方に納得してもらえるものを作りたいというのが原点でしたので、少しでも多くの方に見ていただき評価をしていただいて、面白ければ最後まで見続けていただいて、この東西融合チームが築き上げたチームワークやドラマの背景にあるメッセージを感じ取っていただければ嬉しいなと思います。ぜひご覧いただければありがたいです」と、力強く語りかけた。
アメリカでのプレミアを終えた豪華キャスト&制作陣は、2月19日・20日に開催される来日イベントに参加予定で、新たにオンライン中継されることも決定。ジャパンプレミア舞台挨拶(2月19日の午後6時~7時)はYouTube(https://youtube.com/live/XByTD7CLAPs)、大ヒット祈願イベント(2月20日の午後7時~)はニコニコ生放送(https://sp.live.nicovideo.jp/watch/lv344192125)で配信される。
なお本作を鑑賞した海外のメディアからは、「『SHOGUN将軍』は私たちが持つ普遍的な情熱や秘めたる野望を突き動かす、人間性に溢れた物語だ」(DECIDER)、「国際色豊かなキャスティングは、プロデューサーとしても活躍する真田を筆頭に素晴らしい」(Hollywood Reporter)「豪華なキャスト、没入感のある物語、細部へのこだわりによって、『SHOGUN 将軍』はテレビ界で際立つ必見の作品だ」(SCREENRANT)、「これは単なるリメイクではない、驚愕すべきものだ」(TIME)など、絶賛が寄せられている。
「SHOGUN 将軍」(全10話)は2月27日から、ディズニープラスの「スター」で独占配信。初回は2話配信され、その後は毎週1話ずつ配信される(最終話は4月23日配信予定)。
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