大沢たかおは“真意が読めない男”そのもの 4度目の共演・玉木宏が脱帽した変幻自在の役作り
2024年2月10日 07:00
大沢たかおが主演・製作を担い、かわぐちかいじ氏の大ヒットコミックを実写化したAmazon Originalドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」が、2月9日からPrme Videoで世界配信される。
劇中、大沢は主人公・海江田を演じたが、彼は原子力潜水艦を乗っ取り逃走するという、前代未聞の反乱を起こす人物。本作で大沢と4度目の共演となった玉木宏が、撮影中、大沢自身が役どころと同じように「ミステリアス」かつ「真意が読めない」瞬間が度々あったことを明かした。
大沢たかおの主演で実写化され、2023年秋に公開された映画「沈黙の艦隊」に、劇場版未収録のシーンを追加し、さらに劇場版のラスト以降の物語を描く全8話の完全版ドラマ。
Prime Videoが日本の劇場版映画を製作し、その後ドラマシリーズとして全世界に配信をするのは初の試みとなる。制作は、映画「キングダム」シリーズや「ゴールデンカムイ」などのヒット大作を手がけるクレデウス。日本のエンタテインメント作品では初めて海上自衛隊・潜水艦部隊の協力を得て撮影した実物の潜水艦と、日本屈指のVFX技術を融合し、臨場感たっぷりの映像世界を創出した。
全8話で構成される本シリーズの前半は、劇場版のストーリーをより多くの登場人物にフォーカスをすることで、人間ドラマに更に厚みを持たせて描く。後半の見どころは劇場版の続きとなる沖縄沖海戦、東京湾海戦が舞台となる壮大なバトルシーンだ。
2月9日からPrime Videoにて世界240以上の国と地域に独占配信(2月9日に1~6話、16日に7~8話を配信)。
本作で海江田は、命をかけた戦闘でも表情ひとつ乱さずに冷静な判断を下し、日本とアメリカ政府の裏をかき続けるミステリアスな男として描かれている。その海江田を追うのが、潜水艦<たつなみ>の艦長・深町(演:玉木宏)だ。
玉木と大沢は、過去に「ミッドナイト イーグル」(2007年)、「キングダム2 遥かなる大地へ」(22年)、「キングダム 運命の炎」(23年)で共演している。玉木は、大沢の“作品ごとに異なる存在感をまとう変幻自在の役作り”に言及しつつ、“何度共演しても真意の読めないミステリアスさはまさに海江田そのもの”だと語る。
玉木「大沢さんの魅力はご本人自体の真意が分からないところです。飄々とした表情で冗談を言う方で、どんな生活をしているかも分からないです。ミステリアスだけど、すごくいい人で本当に底が見えない。常に先のことを考えていて、まるで海江田のようです」
さらに「『キングダム』でお会いした際には体がすごく大きくなっていましたが、その後に会った時には体が元に戻っていました。お会いする度に『一体何者なんだろう?』といつも思います」と脱帽の様子だ。
一方で、当の大沢は「海江田は自身の過去はもちろん、何が悲しいのか、何で喜ぶのか深いところがよく見えない。演じるのはとても難しく、悩みながら準備しました」と、難役だったことを告白している。謎に包まれた男・海江田は、日本のみならず世界をかき乱していくが、果たしてその目的とはは何なのか? 一挙手一投足に注目してほしい。
Amazon Originalドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」は、2月9日からPrme Videoで配信開始。
執筆者紹介
尾崎秋彦 (おざき・あきひこ)
映画.com編集部。1989年生まれ、神奈川県出身。「映画の仕事と、書く仕事がしたい」と思い、両方できる映画.comへ2014年に入社。読者の疑問に答えるインタビューや、ネットで話題になった出来事を深掘りする記事などを書いています。
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