映画「あの花」27回目のイベント 福原遥&水上恒司らの感情があふれたシーンは?
2024年2月6日 16:00

映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(公開中)の舞台挨拶が2月5日、東京・ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で行われ、福原遥、水上恒司、伊藤健太郎、出口夏希が登壇。ファンからの質問に答えつつ、バレンタインシーズンということで、劇中ではなかなか思いをストレートに伝えられない者同士を演じた4人が、役作りの裏話を披露した。

本作はSNSを中心に話題になった汐見夏衛氏によるベストセラー小説を映画化。現代の女子高生・百合(福原)が1945年の日本にタイムスリップし、特攻隊員・彰(水上)と出会い恋に落ちるさまを描く。
累計興行収入が39億円を超える大ヒットとなり、先日発表された第47回日本アカデミー賞でも、新人俳優賞に福原、優秀主演男優賞に水上、優秀助演男優賞に伊藤が選出され、何度も劇場に足を運ぶ“追い花”現象も生まれている。

この日の舞台挨拶で27回目のイベントとなり、21回目の登壇となった水上は「(舞台挨拶が)15回目くらいまではヒットの実感があったんですが、21回目ともなるとちょっともう……。39億って言われてもピンとこないよね?」と勢いに圧倒されている様子。福原は16回目の舞台挨拶となり、「家族にも『また舞台挨拶行くの?』って言われるくらい。こんなにやったのは初めてでした。楽しかったよね」と水上と顔を見合わせた。

出口は、「私の友達がみんなすごく好きで、3回目を観たいと一緒に連れていかれて1番前で観ました。みんなが泣いてるのを見てひっひっひって笑ってました(笑)」と劇場で鑑賞したエピソードを披露。伊藤も「地元の友達が少し前に新宿に観に行ってくれたんですが、満席でチケットが取れなかったそうで。別の回で観てくれたので、どうだった?と聞いたら『出口夏希やばいね』しか言ってなかったですね(笑)。たくさんの方々に観ていただいてありがたいことです」と反響を語った。

バレンタインシーズンにちなみ、劇中で互いに思い合っている百合(福原)と彰(水上)、石丸(伊藤)と千代(出口)への質問をSNSで募集。キャスト陣が舞台上でボックスから選びつつ質問に答えた。
出口が質問を引く番になると、ハイヒールを履いて登壇している出口に対し水上が「今日身長高くなっていない?」と声をかけ、出口も「今日はちょっと170センチくらいある」と返し、福原も「えー!大きい」と反応するなど、仲の良さが伝わるやり取りも。
「一番感情があふれたシーンはどこか教えてください」という質問に、出口は「百合ちゃんが子どもにトマトを渡しているシーン、石丸さんに人形を渡して見送るシーンなどもそうですけど、いっぱいありました」と回答。福原は「百合を演じていて一番好きだなと思ったシーンは、百合と彰がかき氷を食べているシーンです。あのシーンはすごく鮮明に覚えていて、かき氷がおいしかったというのもありますが、二人であんなに笑いあって、おいしく食べた幸せなシーンはなかなかなかったので、幸せって気持ちがあふれたのと彰のこと好きなんだなという思いも含めて色んな感情になったシーンでした」と振り返った。

水上は「出撃命令が出たことを寺岡さんがツルさんに告げた後、後日食堂でみんなでワイワイごはんを食べているところ。ツルさんと千代はどんな気持ちでいるんだろうっていうことを想像するとやるせないというか、不思議な気持ちになりました」、伊藤は「いっぱいあるんですけど、戦闘機に乗るシーン。石丸を見送ってくれている方がいっぱいいる中で、自分の思いとしては、飛び立った後、笑っている石丸の顔をみんなに思い出してほしいと石丸も思うだろうなと思ったので、笑ってから前を向いて覚悟した顔になるんです。覚悟した瞬間、『ここからは自分ひとりきり』という意味でもすごく考えたし、感情があふれたのかなと思います」と話した。

フォトセッションでは、これまで宣伝を一緒に頑張ってきた水上から福原へ、伊藤から出口へ、それぞれ感謝を込めて花束がプレゼントされた。水上は「僕のほうが舞台挨拶で劇場まわっていますけどね(笑)。お疲れ様でした!」と冗談を添えて福原へ花束を渡すと、福原は「こちらこそ、ありがとうございました!うれしい」と笑顔。伊藤から出口へは「僕の周りは『出口夏希がいい』としか言いません」と最高の誉め言葉と共に花束を贈呈していた。


最後に、雪が降るなか会場に詰めかけた観客へ、水上は「お足元が悪い中、お越しいただきましてありがとうございました。お台場はすぐに陸の孤島と化しますので、本当にすぐに帰ってください」と注意喚起をしつつ、続けて「ここまでこの映画を愛していただき、応援していただき、ありがとうございます」と感謝。福原も「すぐに帰ってください。本当に楽しかったです。この作品をたくさんの方に愛していただき、たくさんの舞台挨拶にも立たせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも応援お願いします」と締めくくった。
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