「デューン 砂の惑星 PART2」ティモシー・シャラメ&ハビエル・バルデム、撮影現場を語る「素晴らしい経験ができた」
2024年2月2日 14:00
ティモシー・シャラメとハビエル・バルデムが、ドゥニ・ビルヌーブ監督によるSF超大作続編「デューン 砂の惑星PART2」の撮影現場について語った。
フランク・ハーバートによるSF小説(早川書房)を映画化した前作「DUNE デューン 砂の惑星」は、2021年に劇場公開されると全世界で4億ドルを超える大ヒットを記録。第94回アカデミー賞では、撮影賞、美術賞、作曲賞、編集賞、視覚効果賞、音響賞の6冠に輝いた。
前作に続いて主演を務めたシャラメをはじめ、ゼンデイヤ、フローレンス・ピュー、オースティン・バトラーら豪華キャストが集結。「メッセージ」「ブレードランナー2049」のビルヌーブ監督がメガホンをとり、音楽は巨匠ハンス・ジマーが手掛けた。
物語の舞台は、砂漠に覆われ、巨大砂虫サンドワームが支配する惑星デューン。陰謀により全てを失った王子ポール・アトレイデスの運命の恋と復讐、そして宇宙の命運をかけた最終決戦を壮大な世界観で描く。
主人公ポールを演じたシャラメと、砂の惑星デューンに暮らす砂漠の民のリーダー、スティルガー役のバルデムが撮影を振り返り、ビルヌーブ監督と豪華共演陣に対する信頼と、再びデューンの世界に飛び込んだ喜びを語った。
充実した撮影現場で、じっくりとデューンの世界と向き合っていったというシャラメとバルデム。シャラメは、「僕たち(キャスト)はみんな、演じるキャラクターがどんな経験をしているのか理解して、(演じることで)彼ら(キャラクター)がどこへ向かうのかを決める責任を持っていたんだ」と話す。
そして、「ドゥニがそれ以外の部分を引き受けてくれることがわかっていたし、ハビエルやオースティン・バトラー、ゼンデイヤのように素晴らしいシーン・パートナーもいるし、彼らが力を発揮してくれることもわかっていた。そして、ただそのプロセスを信頼していたんだ」と振り返る。
「ポールが経験する多くの困難を演じるのが大好きだった。ドゥニと一緒に仕事ができることは、とても大きな意味がある。ドゥニがこの原作を読んで成長し、何らかの形で共感を覚えた役を演じることは、すごく重要なことなんだ。またポールを演じられてすごく光栄だよ」と喜びを露わにした。
一方、バルデムは「僕にとっては、何よりもただ参加するということが大切だった」と明かす。「素晴らしい題材、脚本、ストーリー、キャスト、監督がいることがわかっているんだ。だから僕は、ただ撮影現場に行って自分の演技をする。それ以上のことはないよ」とコメント。
「長い間、撮影現場にいたから、ティモシーやゼンデイヤ、すべてのキャストやクルー、ドゥニたちと過ごせて、素晴らしい経験ができた。それはよくあることじゃないよ。だから僕にとっては、役柄そのもの以上に、本作に関わるという経験の方がずっと重要だった」と共演陣やスタッフへの思いを語る。
幾多の壮絶な経験を経て、“救世主”として覚醒していくポール。そんな彼を支えるスティルガーについて、バルデムは「スティルガーは、ポールが砂漠の民たちの中にいることの重要性を理解し、彼が知っていること、または真実だと考えていることを信じさせようとしている人だと思う。つまり、ポールは“選ばれし者”、救世主だということをね。」と説明する。
「だからスティルガーは、僕たち(砂漠の民たち)にはポールが必要で、ポールの面倒を見なければならないという信念をみんなにも理解してもらおうとしているんだ。そしてそれは対立をもたらすことになる。誰もがそれに賛同しているわけではないからね。それは、大きなストーリーの中にある宗教や狂信、(人心の)操作に関する、もうひとつの素晴らしい物語でもあるんだよ」と最新作の見どころを語った。
そんなスティルガーの仲間であり、ポールと心を通わせる運命の女性・チャニ。優秀な戦士であるチャニは、共に戦いながらも、宇宙の命運を賭けた壮絶な争いに巻き込まれて行くポールの身を案じる。チャニ役のゼンデイヤとの共演シーンが多かったシャラメとバルデムは、彼女の演技を絶賛する。
前作よりゼンデイヤとの共演シーンが増えたというバルデムは、「彼女と一緒に仕事をしたことは、とても素晴らしい経験だよ。彼女は、チャニというとても勇気づけられるキャラクターに、強さやパワーを与えていると思う。彼女はこの映画で最も重要な役柄のひとつを、とても素晴らしく演じていると思うよ」と称賛。
最新作でポールは、砂漠の民たちと生活を共にし、生きる術や戦う術を学んでいく。スティルガーやチャニとの深い絆も前作以上に描かれる。ポール役のシャラメは、「今回は前作よりも彼女(チャニ)の出番がずっと多くなっていて、ストーリーに美しい複雑さを加えたと思う。ゼンデイヤはチャニと同じくらいパワフルだったし、傷つきやすくもあり、チャニとポールの関係を見られるのは素晴らしいことだと思うよ」と語った。
最後にファンに向けてシャラメは、「1作目と同じキャラクターや新たな登場人物を交えた複雑な人間関係、より多くの世界観、そしてついに最終決戦が描かれる。1作目が土台のようなもので、今作はその土台の上に構築されるんだよ」とコメント。「日本のみなさんに『デューン 砂の惑星PART2』を観てもらえるのがとても楽しみだよ。『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』で来日したときは、とても素敵な時間を過ごして、おいしいものをたくさん食べたんだ。この新しい『デューン』もきっと気に入ってもらえると思う。とても美しい映画なんだ!」とアピールした。
バルデムも「この映画はただ座って大スクリーンで見て、あらゆる面の質の高さに心を奪われる壮大な映画だと思う。映像、音響、衣装、セット、もちろん音楽も、すごく驚かされるよ」と自信をにじませ、「日本のみなさんがこの映画を大きなスクリーンに観に行って、最高の時を過ごしてくれることを願っているよ。これは、僕たちみんなに語りかける映画だと思う。もしなにか壮大なものを見たければ、『デューン 砂の惑星PART2』を観に行ってください。きっと楽しめるよ!」と熱いメッセージを寄せた。
「デューン 砂の惑星PART2」は3月15日に全国ロードショー。
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