山崎賢人&山田杏奈、「ゴールデンカムイ」のロケ地・北海道に凱旋 原作ファンの鈴木知事が続編熱望
2024年2月1日 12:00
映画「ゴールデンカムイ」(公開中)で主人公・杉元佐一を演じた山崎賢人、アイヌの少女・アシリパ(※リ=小文字が正式表記)を演じた山田杏奈、久保茂昭監督が1月31日、北海道開拓の村で行われたイベントに出席。北海道・鈴木直道知事を招待し、ロケ地となった同所で撮影全般にわたって協力してくれた北海道の人たちへの感謝を伝えた。
北海道札幌市厚別区にある北海道開拓の村は、明治から昭和初期にかけて建築された北海道各地の建造物を、54.2ヘクタールの敷地に移築復元・再現した野外博物館。かつて「ゴールデンカムイ」の原作者・野田サトルも訪れ参考にし、漫画内に登場する建物のモチーフとされていることから原作ファンも訪れるゆかりの深い場所だ。
鈴木知事から「おかえりなさい!」と迎えられ、山崎は「撮影でも大変お世話になった北海道、そして北海道開拓の村に来られて、映画ならではのシーンで使用した、馬そりの前に帰ってきて、嬉しく思います」と挨拶。公開直後、映画館に観に行ったという鈴木直道知事からは「原作ファンでもあるので、実写化の話を聞いた時は、難しい挑戦だと思っていました。公開翌日に映画館に行き、道民の方々と一緒に観て、会場の盛り上がりも直接感じましたし、原作への皆さんの愛も感じました。寒い北海道で、川に入って大丈夫かなと思ったり、道民だからこそ分かる寒いシーンもあり、アイヌ文化にも触れられるので、ぜひ皆さんに観ていただいて北海道に興味を持ってもらえたら、知事としては嬉しいです!」と話した。
北海道開拓の村では、山崎自ら、馬そりで引きずられるアクションシーンの撮影が行われた。「キングダム」シリーズでもアクション監督を担当している下村勇二は“山崎だったから”と話しており、山崎も「下村さんとの信頼関係で生まれたシーンです。基本的なアクション練習は普段からしていたのですが、当日やることが決まって、テストで引きずられて……実際に自分が演じて杉元としてもリアリティや気持ちが入って、いいシーンになったと思います」と自信をのぞかせた。
また、今作ではアシリパの衣装や小道具など、アイヌ工芸家の方々に協力を得て制作されており、山田は「すごく繊細で、実際に衣装として身に付けさせてもらって、そこから得られるものは大きいなと思いました。アシリパのマキリ(小刀)は、物語の中でもアシリパのお父さんが作ってくれたもので、彼女自身すごく大切にしているものなので、そういう気持ちを作る上でも助けられた部分が大きかったです」と感謝を述べると、久保監督も「北海道でしか見れない風景に、不思議と引き寄せられる感じがありました。北海道の物語だと思ってるので、やっぱり北海道で撮影することが、原作へのリスペクトに繋がると思っていましたし、呼ばれてきたような感じがしていました」と北海道の魅力を語る。
そんな3人に鈴木知事は「北海道は美しいけど、厳しさも自然の中にあります。そういう環境の中でしか取れない絵があるということで、監督にも選んでいただいたと思います。エンタメとして楽しいだけじゃなく、原作者の野田先生も取材をされたり、監督も地域を回られたりして、アイヌ文化を描かれています。山崎さんが引きずられた勢いで、今度は北海道へ人を引きずりこみたいです(笑)。続編も希望です!」と期待していた。
最後は、「ありがとう北海道」と記されたゴールデンはっぴと、実際に劇中で使用した“馬そり”を贈呈。馬そりは北海道開拓の村へ寄贈された。
さらに、公開時に動員数がトップ10内に入った札幌シネマフロンティアとTOHOシネマズすすきのにて、大ヒット御礼の舞台挨拶を実施した。
キャスト情報が発表される前の昨年、札幌での本編撮影の合間に「ゴールデンカムイ展」に行っていたと明かした山崎と山田。山崎は「実写化の話も出ている中でしたが、一切気付かれずでした。(山田とは)別々で行ったしね。北海道で見る『ゴールデンカムイ展』っていうのが、とても意味あることのようで、とても嬉しかったですね。『尾形誰だろう?』と言ってる人がいて、(眞栄田)郷敦だよな~と思いながら、言えないよな~と思っていたり(笑)」と懐かしむと、山田は「やっぱり観に来てらっしゃるお客様も勿論たくさんいて、みんながそれぞれの場所でじっくり観て『ここのコレが好きなんだよね!』って言ってる姿を見てやっぱり愛が深いなと思いましたし、単純にめちゃくちゃ楽しかったです!」と北海道での撮影以外にも思い出話で盛り上がった。
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