エマ・ストーン“生まれたての女性”役で新境地「女性や自由、怖さや勇気を認められる気がした」
2023年12月31日 12:00
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「ラ・ラ・ランド」「クルエラ」で知られるエマ・ストーン。そんな彼女が新境地を開拓したのが、ヨルゴス・ランティモス監督の新作「哀れなるものたち」だ。同作で演じているのは“生まれたての女性“ベラ。役から感じ取ったもの、そして“物語の鍵“とは――ストーン自身のナビゲートによる特別映像(https://youtu.be/rBhTKdLG5us)が公開された。
日本で2008年に翻訳された、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック奇譚(早川書房刊)を映画化。第80回ベネチア国際映画祭では金獅子賞を受賞。アカデミー賞の前哨戦として注目される第81回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)を含む6部門7ノミネートを果たしている。
映像は、ストーンが自身の演じた主人公ベラについてナビゲートしていく内容。人生に絶望し自ら命を絶つも、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)の手により、この世界に再び“生まれたての女性”として蘇生されたベラ。ストーンが「彼女は社会の意味を理解しつつあります」と語るところから始まる映像では、初めて見る外の世界に圧倒されながらも自身の強い好奇心でそれらを吸収していく姿や、ベラを誘惑するも徐々に彼女の魅力にのめり込み翻ろうされていく色男の弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)も映し出される。
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ストーンが「自立すればするほど、男性たちがそれに抗うのです」と語ると、それを表すかのようにベラとダンカンの歪な関係性を物語るいくつかのシーンが差し込まれていく。本能のままに男性と肉体を重ね続けるベラだが、ストーンは「ベラのセクシュアリティが物語の鍵です。ベラを演じることで女性や自由であること、そして怖さや勇気を認められる気がしました」と、ベラが真の自由と平等を見つける本作を通して“自身の中に訪れた心の変化”を打ち明けている。
ストーン「とても楽しみでしたし、当然怖さもありました。ベラには羞恥心やトラウマだけでなく、生い立ちさえもありません。女性にそのような制約を強いる社会で育っていないのです。それは信じられないほど自由なことですし、それに対してできるリサーチもほとんどありません。ベラは出会う男性、出会う女性、彼女がいる環境や食べ物から何かを得ます。スポンジのような存在なのです」
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さらに、「女王陛下のお気に入り」でもタッグを組んだ脚本家トニー・マクナマラのコメントも披露。ストーンとの撮影を振り返り、彼女に賞賛を送っている。
マクナマラ「彼女は未発達の人間から成熟した女性まで演じる必要があり、激しいシーンも多くあります。しかし彼女は勇敢にもまっすぐに飛び込んでいきました。毎日撮影現場でベラを創り上げていく彼女の喜びを見て取れると思います。キャラクターに多くのものをもたらしてくれました」
「哀れなるものたち」は、24年1月26日から全国公開。
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