【「ウィッシュ」4D上映体験レポート】「諦めることは……ない!」の瞬間、最高に気持ち良い風が吹く
2023年12月21日 19:00

「ついに、この日が来た」――! 12月15日、ディズニー100周年記念作品「ウィッシュ」が公開されました。映画.com編集部員である私は、街のあちこちで流れる劇中歌「ウィッシュ この願い」を聞きながら、テンションを沸々と高めていました。
本作は、ウォルト・ディズニー・カンパニーが創立100周年を迎えることを記念し、「アナと雪の女王」のスタッフ陣が手がける、歴史の集大成となるドラマティックミュージカル。つまり「ウィッシュ」は文字通り100年に1度、そして一生に1度の特別な体験になるはず! 映画館での鑑賞はもちろん、その“特別感”をさらに高めるため、4D鑑賞をセレクトした私の体験を、ここで語らせてください。

実は待ち切れず、公開日の週末に通常上映(字幕版)を鑑賞したのですが、それ以来サントラを流し続けているほど、見事に激ハマり。個人的には「コードネーム U.N.C.L.E.」(2015)以来となる久々の4D、しかも日本語吹き替え版。迎えた12月19日、スマホでサントラを聞きながら、4D上映が行われている劇場へ向かいました。
そもそも4D上映では、映画に合わせて座席が前後上下左右に動き、背中や足元が振動。さらに水しぶき・風(そよ風から突風まで)・香りが感じられます。シーンによって閃光が走ったり、霧や煙が立ちこめたりと、テーマパークのアトラクションのような構造になっているのです。

スクリーンの入口に進むとロッカーがあり、劇場スタッフさんから「座席が揺れますので、よろしければ、ロッカーに荷物をお預けください」と案内が。荷物を全て現実世界に残し、魔法の世界へ行けるような気がして、何だかワクワクしてしまいます(※膝の上に置くことができる荷物などは持ち込み可能なのでご安心を!)。4Dの座席に腰かけ、いざ上映がスタート。結論から申し上げますと、「ウィッシュ」4D上映、最高に楽しいです!

まずはオープニング曲「ようこそ! ロサス王国へ」で、一気に物語の世界へと誘われます。17歳の少女アーシャが、願いが叶う魔法の王国・ロサスを訪れた人々を、さまざまな場所へとガイドしてくれます。街の喧騒や人々の動きに合わせ、座席が時に激しく、時に軽やかに動き、本当にロサス王国を訪れたかのよう。フラメンコ振付師が作り上げたというダンスを踊るアーシャとリンクするように、座席もリズミカルに振動します。さらに、ピンクの花が舞うシーンでは、ふわっと花の香りが立ちこめるなど、「4Dって、こんなにすごかったっけ?」と、まさに「死角なし!」の多彩な機能に驚かされました。
アーシャの7人の友だち“ティーンズ”が初登場するお城のなかのシーンは、サプライズ満載。アーシャの大親友・ダリアが焼き上げる、マグニフィコ王の顔の形のクッキーからは、思わずおなかが空く香ばしい匂いが漂います。そして、サフィのくしゃみにあわせて、顔に水しぶきが! 遊び心が嬉しい演出に、思わずクスリとしてしまいました。

そして何よりも伝えたいのは、劇中屈指の名シーンである「ウィッシュ この願い」は、4D演出も素晴らしかった! 物語が進み、人々が捧げた全ての願いは、魔法を操るマグニフィコ王に支配されているという衝撃の真実を知ったアーシャ。そんな彼女は街中を駆け抜けながら、「皆の願いを取り戻したい」と、空の星に向かって祈ります。そこで、一際力強いフレーズ「諦めることは……ない!」の瞬間、爽やかな風が吹くんです。めちゃくちゃ気持ち良い瞬間に、全世界が味方になったかのように風が吹く……これって、ディズニーヒロインの特権ですよね。アーシャが登る木に咲き誇っている花の香りも立ちこめるなか、憧れ続けたヒロイン体験ができて、心が満たされました。これ……めちゃくちゃいいですよ。


また鑑賞前から覚悟はしていましたが、森の動物や植物たちが大合唱する楽曲「誰もがスター!」が、はちゃめちゃに楽しかった! アーシャの願いに応えて舞い降りた願い星のスター。その魔法で話せるようになった動物たちが、賑やかにおしゃべりをしながら、歌やダンスを披露します。最も座席の振動が激しく(体感)、風も噴射され、まるで動物たちの輪の中に混じったかのよう。本当に動物たちが脇をすり抜けたり、足元を走ったりする感覚になるんです。そしてここは、スターの無邪気さ&かわいらしさが詰まったシーンでもあります。スターが発する光や花火に合わせて閃光が走り、スターのいたずらな動きが、4D演出をさらに盛り上げます。

鑑賞を終えて思ったのは、「確実に一生忘れられない映画体験になったな」ということ。願いを王に預けるのではなく、自ら叶えようと努力することがいかに大切なのか。そして願いとは、叶う瞬間が素晴らしいのではなく、叶えるまでの過程でも、心をあたため、自分を勇気づけてくれる存在であること。100年にわたり“願いの力”を描き続けてきたディズニーならではの力強いメッセージが、心に刺さりました。
特に4D上映では、物語への没入感が増し、だからこそ得られる感情もあったと思います。私は「ウィッシュ この願い」の風の演出によって、家でサントラを聞いていても、何だか自分のそばを風が吹き抜けていくような感覚に変わりました。「ウィッシュ」は、通常・4D・ドルビーシネマなど、さまざまな形態で上映中。ぜひ100年に1度の体験を、より特別にしてみてはいかがでしょうか?


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