ダークヒーロー演じたナム・ジュヒョク、撮影現場では“光”だった!? ユ・ジテは役づくりで20キロ増量
2023年11月15日 22:00
「二十五、二十一」「スタートアップ:夢の扉」のナム・ジュヒョクが、母親の仇を討つため復讐に燃えるダークヒーローを演じる「ヴィジランテ」の製作発表会見が、韓国・ソウルで行われた。現在、入隊中のナム・ジュヒョクは出席がかなわなかったが、主要キャラクターを演じたユ・ジテ、イ・ジュニョク、キム・ソジン、チェ・ジョンヨル監督が登壇し、自身が演じた役どころやドラマの魅力について語った。
原作は、韓国発のデジタルコミック「Never WEB」でも人気が高い、キム・ギュサムによる同名漫画。主人公のキム・ジヨン(ナム・ジュヒョク)は、昼は警察学校で主席クラスの成績を誇る模範生。しかし夜は、法の網をかいくぐる悪人たちを裁く“ヴィジランテ”として生きるダークヒーローだった。昼夜で異なる顔を持つ孤独な男は、幼い頃に母親を殴り殺されたことへの復讐を誓い、歪んだ社会に立ち向かう。
昼と夜、ふたつの顔を持つ主人公にナム・ジュヒョクを起用した理由について、チェ・ジョンヨル監督は「ジヨンには、母親を殺された被害者の顔もあります。そういった多面性を持つ役をうまく消化できる俳優は誰なのかと考えると、ナム・ジュヒョクさんのことが思い浮かびました」と説明。「昼は従来の“青春の象徴”というイメージ通りの爽やかさを、夜になり、犯罪者と対峙すると、これまで演技では見せたことのない怒りや鬱憤、鋭い目つきを見せることができたら面白いのではないかと思いました。ナム・ジュヒョクさんの長い手足を利用しながら、実践的で感情あふれるアクションを意識しました」と付け加えた。
ナム・ジュヒョクのスター性に感嘆したと振り返るのはユ・ジテ。「犯罪スリラーというジャンルなので、暗いなかでの撮影が多かったのですが、そのなかでピカッと光る顔が見えて。『あれは誰だ?』と目を凝らすとジヨンでした」と、ダークヒーローを演じたナム・ジュヒョクこそが、撮影現場では“光”だったことを明かす。「さすがに人気があるのが理解できましたし、もっとブレイクするだろうなと思いました」と、若手スターのさらなる飛躍に期待を寄せた。
ユ・ジテは、優れた知能、緻密な計画、断固たる犯行の手口から、ヴィジランテが警察や、その身内ではないかと疑惑を膨らませていく刑事チョ・ホン役を務めた。映像化が決まる前から、原作のファンだったといい、「チョ・ホン役のオファーが来たのは運命だと思い、挑戦することにしました」と回想。役どころについては「警察の一員ではありますが、暴力団のような見た目をしていて、正義のためなら暴力もいとわないという信念の持ち主。そんな漫画的なキャラクターに、いかにリアリティを持たせるのか、たくさん悩みながら演じました」と語った。
ユ・ジテは、役づくりのために20キロの増量をして臨み、「俳優は外見的な部分から役に入っていくものだと考えています。チョ・ホンは、誰にも負けないフィジカルを持っている役なので、ボディビルダーの鍛え方で体を作りました。いまは、持っていた服を全て買い直しているところです」と明かし、会見を和ませていた。
イ・ジュニョクは、「スターの恋人」以来となるユ・ジテとの共演を果たした。「僕も体づくりをしていますが、先輩の完成された体と自分の体を見比べて、『限界というのは人によって違う』ことを知りました(笑)」と、徹底した役づくりを賞賛。自身は、権力、金、情報力を駆使し、大ファンであるヴィジランテに追従する財閥の副社長チョ・ガンオクに扮し、「金持ちで何をしても許される。そんな“何でもあり”のキャラクターに面白さを感じました。同時に、ガンオクは痛みや孤独も持っています」と、キャラクターの奥深さを語った。
また、スクープのために、ヴィジランテを利用するテレビ局員チェ・ミリョを演じたキム・ソジンは、「目標を達成するためには、手段も方法もいとわないアグレッシブな人物。大衆が何を求めるのか、よく知っており、ヴィジランテの行く末を最後まで見届けるという強い信念と自信を持ち合わせています」と分析。「ミリョのテンションを維持しながら演じるのに苦心しました」と、苦労も明かしていた。
「ヴィジランテ」は、ディズニープラスのコンテンツブランド「スター」で、第4話まで独占配信中(全8話/毎週水曜2話ずつ配信)。
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