上野樹里、7年ぶり主演映画の打ち合わせは、いきなり8時間! 林遣都「食事は中止に」
2023年11月8日 21:00
第14回小説現代長編新人賞を受賞したパリュスあや子の小説「隣人X」を、映画化した異色のミステリーロマンス。宇宙からの難民“X”が、人間にそっくりな姿で日常に紛れ込んだことから、社会に不安や動揺が広がるなか、X疑惑をかけられた柏木良子(上野樹里)は、週刊誌記者の笹憲太郎(林遣都)から追跡される。

熊澤監督は「台本を書いている段階から、上野樹里じゃないと成立しないと思って、初期の台本をすぐに送った」と回想。上野は「周りは『なんで私に?』って理解できていなかったが、熊澤さんが言うんだし、タイトルにも惹かれた」と当初から関心を示し、「このミステリアスな女性を、監督と話し合いながら作っていければと思った」と「虹の女神 Rainbow Song」(06)以来17年ぶりとなる再タッグに、意欲を燃やしたという。
実際、上野と熊澤監督が打ち合わせに臨むと「いきなり、8時間連続で(笑)。会議室を追い出されて、別の会議室に移ったほど。台本にびっしり書き込みがあって、上野さんのアイデアをいろいろ消化しながら、台本を直していった」(熊澤監督)と撮影を前に濃密な意見交換がなされたそうだ。

その後、上野や熊澤監督、林とプロデューサーを交えた打ち合わせも行われ、林によると「顔合わせや本読みを、たぶん8時間くらいして。皆さんと軽く食事をする予定でしたが、食事は中止になりました(笑)」。それでも、林は「僕も樹里さんと同じで、突き詰めないといけないことがあれば、ご飯は食べなくていいタイプなので。お会いした初日から、作品や役への取り組み方が格好良かった」と初共演した上野に対し、敬意を示した。
そんな林も、熊澤監督とは「ダイブ!!」(08)以来15年ぶりの再会。今回演じたキャラクターは、ひげを生やしており、熊澤監督は「童顔だが、大人っぽく自分はできる人間だと見せるため、ひげを生やしている設定。ひげを生やすと林遣都はカッコいい」とイメージチェンジの意図を説明した。

また、上野は「監督は林さんのこと、『俳優として、バケモノになっていた』って言っていましたもんね」と振り返り、「いい意味での不良性を持っていて、それが魅力的。しっかり自制しているが、それ(不良性)がふとした瞬間、すごいエネルギーになって出たらどうなるんだろうって」と話していた。
「隣人X 疑惑の彼女」は、12月1日に東京・新宿ピカデリーほか全国公開。良子とともにX疑惑をかけられる留学生リン・イレン役で台湾の女優ファン・ペイチャが出演するほか、野村周平、嶋田久作、バカリズム、川瀬陽太、原日出子、酒向芳らが共演する。

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