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眞栄田郷敦、映画初主演作「彼方の閃光」12月8日公開! 視力を失った青年が戦争の記憶をたどる「持てるすべての力を出した」

2023年11月3日 05:00

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眞栄田郷敦の初主演映画が公開決定!
眞栄田郷敦の初主演映画が公開決定!
(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

眞栄田郷敦が映画初主演を飾った半野喜弘監督の最新作「彼方の閃光」が、12月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開されることが決定した。あわせて、ポスターと予告編、場面写真が一挙披露された。

画像2(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

本作は、幼い頃に視力を失った主人公が、写真家・東松照明(とうまつ・しょうめい)の写真に惹かれ、長崎・沖縄の戦争の記憶を辿るロードムービー。東松は2012年に亡くなるまで、川田喜久治、奈良原一高、細江英公らとともに戦後を代表する写真家の一人として日本の写真界を牽引してきた。戦後の日本人、米軍基地、長崎、そして沖縄など数々のテーマに取り組み、「占領」「家」といった問題作を次々と発表。66年に発表された「11時02分NAGASAKI」は、風化しつつあった原爆の記憶を改めて呼び起こし、東松の代表作となった。

画像3(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

本作が映画初主演となる眞栄田が演じるのは、東松の作品に触れ、戦争の記憶を辿ることになる主人公・光。共演には池内博之、尚玄、加藤雅也が顔を揃え、歌手でラッパーのAwichが本格的な女優デビューを果たした。

生まれて間もなく視力を失った10歳の少年・光。彼にとって世界は「音」であり、彼はカセットテープに自分の世界を録音していく。光の眼は手術をすれば視力を得られる可能性があることから、母の説得により、手術を受けることを決意する。

画像4(C)彼方の閃光 製作パートナーズ
画像5(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

20歳になった光は、東松の写真に強く導かれるように長崎へ。旅先で出会った自称革命家の男・友部(池内)にドキュメンタリー映画製作に誘われ、長崎・沖縄の戦争の痕跡を辿ることになる。その中で、心に傷を負いつつもたくましく生きる女・詠美(Awich)、沖縄を愛し家族を愛する男・糸洲(尚玄)と出会う。戦争の痛ましい記憶と彼ら3人の生き様は、光の人生を大きく揺さぶり始める。そして、51年後の2070年、71歳になった光(加藤)の生きる世界は大きく変容していた。

画像6(C)彼方の閃光 製作パートナーズ
画像7(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

眞栄田は、「この作品を通して、『戦争』という歴史を伝えていかなければならないという意識を改めて強く持つことになりましたし、自分なりに伝えていける方法があることを実感しました」と語り、「自分自身としては、あの時持てるすべての力を出したし、出させてもらった」と自信をにじませる。

ホウ・シャオシェンジャ・ジャンクーら名匠の作品で数多くの映画音楽を手掛けてきた半野監督は、「UGLY」「雨にゆれる女」「パラダイス・ネクスト」といった監督作品を発表してきた。本作は、第35回東京国際映画祭の「Nippon Cinema Now」部門に出品され、大きな反響を呼んだ。

予告編では、光が目の当たりにする戦争の痕跡や、光にとってかけがえのない出会いとなる人々の姿がモノクロの映像美とともに、モンタージュのように紡がれる。そしてポスターには、色の無いモノクロの世界に身を置く光が“何か”を捉えた刹那の表情と、海面でたゆたう2人の人影が切り取られ、「その瞳に映る世界は、姿を変える」というキャッチコピーが添えられている。

眞栄田と半野監督のコメント全文は以下の通り。


お話をもらってまず作品のイメージを映像化したトレーラーを観せていただいたのですが、これまで体験したことがなかったモノクロの映像や世界観に強く惹かれました。

その後、脚本を読ませてほしいとお願いをしたのですが、「やらせてください」と即答していました。

この作品を通して、「戦争」という歴史を伝えていかなければならないという意識を改めて強く持つことになりましたし、自分なりに伝えていける方法があることを実感しました。

自分自身としては、あの時持てるすべての力を出したし、出させてもらったので、是非色んな方々に観ていただきたいと思っています。


【監督・原案・脚本・音楽・スタイリング:半野喜弘

色彩と平和、この2つのキーワードが両輪となってこの映画は走ります。

当然のように自分の手の中にあると感じているものを見つめ直し、主人公の眼差しを通してその意味や価値を問う。そんな映画を作りたいという思いから『彼方の閃光』は生まれました。

本作にとって主人公・光の瞳はあまりに重要な存在で、私自身が何を求めているのかを自分でさえ分からずにいました。それはまるで私自身が暗闇を彷徨っているような感覚でした。

そんな中、私は眞栄田さんの瞳に、まさに探して求めていた「光」を見ました。それは私にとって閃光と言えるものでした。

公開までの道のりは困難の連続でしたが、ついに辿り着いたという気持ちです。主人公の眼差しは、この映画を観る人の眼差しでもあります。その眼差しに映る世界が観る人の心に触れることを願っています。

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