ロビン・ウィリアムズさん娘、AIで再現された父の声は「個人的に不愉快」
2023年10月12日 11:00

近年のAI技術の進化は、多くの分野での利用が拡大しているが、著名人の外見や声の再現に関する倫理的な問題が相次いで浮上している。つい先日も、人気俳優トム・ハンクスが自身のインスタグラムを通じて、AIで作られた偽物が歯科保険プランを宣伝していると警告している。
労使闘争を続けている米俳優組合(SAG-AFTRA)は、争点のひとつとしてAIからの保護を求め、いまもストライキを続けている。そんななか、故ロビン・ウィリアムズさんの娘ゼルダ・ウィリアムズさんが自身の経験をインスタグラムで綴っている。
「私は何年も前から、多くの連中がこのモデルを訓練して、父のように同意できない俳優を再現しようとてきたのを目撃しました。理論上の問題ではなく、非常に現実的な問題なのです」
ロビン・ウィリアムズさんといえば、卓越したコメディセンスと圧倒的な演技力で知られ、アカデミー賞に4度ノミネート、「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」で助演男優賞を受賞している。2014年に63歳で他界しているが、そのあとテクノロジーを用いて彼を「再生」させようという試みが頻繁に行われてきたと、ゼルダさんは綴る。
「すでにAIを使って彼の声色で好きなことを言わせるのを聞いたことがあります。個人的にはとても不愉快ですが、その影響は私の感情をはるかに超えています。これらの再現は、良く言えばより偉大な人々の稚拙な模造品であり、悪く言えば、フランケンシュタインの恐ろしい怪物のようです」
米俳優組合と業界団体Alliance of Motion Picture and Television Producers(AMPTP)が契約更改交渉を再開させたいま、ゼルダさんの発言はAI技術の進化とそれに伴う倫理的な問題の重要性を改めて浮き彫りにしている。
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