パリオペラ座、マリオン・バルボーインタビュー動画 映画初主演作「ダンサー イン Paris」で「身体を知る大切さを演技からも感じた」
2023年9月6日 16:00

パリ・オペラ座、マリオン・バルボーの映画初主演作で、「スパニッシュ・アパートメント」 「パリのどこかで、あなたと」のセドリック・クラピッシュ最新作「ダンサー イン Paris」。9月15日の公開を前に、バルボーのインタビュー動画を映画.comが入手した。
映画はエトワールになる夢の実現を前に予期せぬ出来事によって挫折してしまう、若き女性ダンサー、エリーズの第二の人生を描いたドラマ。ダンスシーンに一切のスタントを使わないと決意したセドリック・クラピッシュ監督が、映画初出演で主演に抜擢したマリオン・バルボーは、パリ・オペラ座バレエのプルミエール・ダンスーズでクラシックとコンテンポラリーを自在に行き来し、今作では女優として活躍の場を広げた。

バルボー演じるエリーズが冒頭で踊るのは1877年に初演された「ラ・バヤデール」。舞姫(バヤデール)のニキヤが恋人に裏切られる物語だが、エリーズはその舞台上で実の恋人の不実を目撃し、衝撃と哀しみからステージ上で負傷。医師から踊れなくなる可能性を告げられ、第二の人生を模索してゆく。
バルボーは、ロックダウンの時期に本作のオーディションを受け、大きなチャンスを掴んだ。そんな経緯と、初めてのカメラの前での「ダンサーとしての演技」とともに撮影を振り返る。
初の演技について「芝居は全く分らない」としつつも、ダンスと変わらないのは「身体に関する鋭い感覚が必要とされる」点だと語る。まず「身体について知らなければならない」。それが舞台の上かカメラの前かが違うだけで「全てを自分の中に見つけるしかない」と、ダンサーとしての経験から芝居の本質を掴み取った様子を語っている。
ダンス、バレエへの情熱を持ち、2010年にパリ・オペラ座バレエのエトワールであるオーレリ・デュポンのドキュメンタリー「オーレリ・デュポン 輝ける一瞬に」を完成させたクラピッシュ監督による本作はセリフ無しで展開する15分間の圧巻のバレエシーンで幕を開ける。バルボーが踊るのは「ラ・バヤデール」。舞姫(バヤデール)ニキヤが恋人に裏切られる物語だ。バルボーは恋人の不実を目撃したエリーズの衝撃と哀しみをニキヤに重ね合わせ、胸に迫る見事なダンスを踊る。さらに、自らの手で人生の第二章を切り開こうとするエリーズの心情を、誰もが共鳴できるように繊細かつリアルに演じた。

エリーズが出会うダンスカンパニーの主宰者に、コンテンポラリー界の奇才として名を馳せるホフェッシュ・シェクターが本人役で出演。代表作「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」を振り付ける過程にカメラが密着し、ダンサー一人一人の肉体に刻みつけられた体験、魂に眠る感情を引き出し、作品へと昇華させていく姿をドキュメンタリーのように追いかけ、トニー賞にノミネートされた振付家の創作の秘密に迫る。完成した舞台はラストで披露され、自身の第二のスタートを祝福するようなエリーズのダンスが、観る者の全身に生命力を注ぐ。
さらに、エリーズが惹かれるダンサーとして、フランス出身のメディ・バキが出演。コンテンポラリーとブレイキンを融合したパフォーマンスで魅了する。またエリーズの父親には「12か月の未来図」のドゥニ・ポダリデス。数々の名言をエリーズに贈るレジデンスのオーナーには「サン・ジャックへの道」のミュリエル・ロバン。間抜けなところが愛らしいエリーズの理学療法士には「パリのどこかで、あなたと」のフランソワ・シビル。脇を固める個性派のフランス俳優たちが物語にユーモアを添える。
9月15日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。
(C)2022 / CE QUI ME MEUT MOTION PICTURE STUDIOCANAL FRANCE 2 CINEMA Photo : EMMANUELLE JACOBSON ROQUES
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