ディズニーの実写版「白雪姫」にオリジナル版監督の息子が苦言
2023年8月27日 18:00

米ウォルト・ディズニーが準備中の実写版「白雪姫」について、オリジナルの監督を手がけたデビッド・ハンドの息子が否定的なコメントをしたことで、同作をめぐる“カルチャーウォー(文化戦争)”が激化の気配をみせている。
オリジナルとなる1937年の映画「白雪姫」は、グリム兄弟の童話をもとにしたウォルト・ディズニー製作による長編映画第1作にして世界初の長編アニメーション映画として、今なお世界中で愛され続ける名作アニメ。実写映画化にあたりキャラクター設定を大きく変えたことが、銃規制や中絶、人種やLGBTQ(性的少数者)差別などの人権問題で保守派とリベラル派間の価値観が大きく対立し、過去に例を見ない“カルチャーウォー”へと発展しつつある現在のアメリカにおいて激しい議論を巻き起こしていた。
原作のグリム童話で「雪のように白い肌」と描写されている主人公をラテン系のレイチェル・ゼグラー(「ウエスト・サイド・ストーリー」)が演じることのみならず、映画の原題にも含まれる“7人の小人たち”をも、それぞれ性別や身長が異なる“摩訶不思議なクリーチャー”に変えてしまうのはやり過ぎだとして、保守派の批評家たちから非難を浴びるなか、当のゼグラーが昨年末、各紙のインタビューで「白雪姫が夢みているのは真実の愛を手に入れることなどではなく、強くて勇敢な真のリーダーになること」「PCバージョンだって批判する人も多いけど、そうあるべきだし当たり前でしょ!って言いたいわ」「オリジナルのアニメ映画は女性の社会的地位や役割に対する考え方がありえないほど古臭い」などと、オリジナル版に対して否定的な発言を繰り返したことが、火に油を注ぐ結果となった。
このほど、英テレグラフ紙のインタビューに応じた先述のハンド氏の息子は、ゼグラーを非難こそしなかったものの、「実写化のコンセプトにはとても賛成できないし、父とウォルトも同じ気持ちでしょう。完璧な名作を全く違ったものに生まれ変わらせようというディズニーには失望しましたし、近年の彼ら(ディズニー)の急進主義的志向は度を超えている。“ウォーク(Woke=社会的不公正や人種差別、性差別などに対する意識が高いこと)”にこだわるがあまり、ストーリーからキャラクターから何もかも変えてしまうなんて、はっきり言って過去の名作を侮辱する行為だと思います」と率直に語った。
マーク・ウェブ監督(「(500)日のサマー」「アメイジング・スパイダーマン」)がメガホンをとる同作はすでに撮影を終えており、2024年3月22日から全米公開を予定している。

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