30年ぶりに劇場で! クエンティン・タランティーノ「レザボア・ドッグス」デジタルリマスター版で2024年1月5日公開
2023年8月25日 17:00
クエンティン・タランティーノの監督第1作「レザボア・ドッグス」が、「レザボア・ドッグス デジタルリマスター版」として、2024年1月5日から30年ぶりに劇場公開される。
1992年サンダンス映画祭で初めて上映され、過去に類を見ない斬新な構成と過激なバイオレンス描写で絶賛された本作は、宝石店強盗計画に失敗した男たちがたどる運命を、独特の語り口で緊迫感たっぷりに描いたクライムドラマ。時間軸を超えた展開、ストーリーとは関係のない長回しの会話など、タランティーノ映画のオリジナリティがこの時すでに完成されおり、世界各国で最優秀賞やグランプリなど数々の賞を受賞。カンヌ国際映画祭では、上映前からポスターやチケットに「心臓の弱い方はご遠慮ください」というステッカーが貼られ、いざ上映されると途中退場の観客が続出すると同時に大きな話題をさらった。
本作製作時のタランティーノは28歳、脚本を数本執筆しただけ、全く監督への道筋は見えていなかった。しかし、本作の凄まじい脚本に感銘を受けた、のちの盟友ローレンス・ベンダーと「断絶」(71)で知られる巨匠モンテ・ヘルマンが製作に名乗りを挙げ、主演のハーベイ・カイテルは出演のみならず、資金面やキャスティングを援助。ティム・ロス、マイケル・マドセン、スティーブ・ブシェーミら強烈な個性派俳優たちが出演を快諾し、あっと言う間に“掃き溜めの犬たち”が結成されることとなった。そして無名だったタランティーノの念願のデビュー作となった。
このほど公開された特報映像では、ジョージ・ベイカーの「リトル・グリーン・バッグ」に乗せ、その代名詞ともいえるオープニングシーンを公開。黒スーツに身を包み、ヤバい連中が並び歩く姿を切り取っている。
宝石店を襲撃するため寄せ集められた黒スーツ姿の6人の男たち。彼らは互いの素性を知らず、それぞれ「色」をコードネームにして呼び合う。計画は完璧なはずだったが、現場には何故か大勢の警官が待ち伏せており、激しい銃撃戦となってしまう。命からがら集合場所の倉庫にたどり着いた男たちは、メンバーの中に裏切り者がいると考え、互いへの不信感を募らせていく。
2024年1月5日から新宿ピカデリーほかにて全国公開。