相米慎二監督「台風クラブ」4Kレストア版、9月23日公開 シナリオ完全採録の書籍も9月9日発売
2023年7月28日 12:00
東京近郊の地方都市、台風が迫る4日間と校内での非日常の中で生まれた中学生の狂気を描いた青春映画。夜のプールで遊ぶ男女、東京への家出、目覚め始めた性の欲望、大人の欺瞞に気づく時、同級生の自殺……甘酸っぱいだけではない、思春期特有の不安定さと残酷さを繊細かつ大胆な演出でみずみずしく活写し、1985年の第1回東京国際映画祭・ヤングシネマ部門で、審査員のベルナルド・ベルトルッチが激賞しグランプリを受賞した。
2021年にユーロスペースで行われたレトロスペクティブ「作家主義 相米慎二」では、コロナ禍にもかかわらず相米監督をリアルに知らない若い世代が押し寄せ、本作は上映作全13本の中でいちばんの動員を記録した。同じく2021年に台湾版アカデミー賞と言われる金馬奨でも、相米慎二監督の特集が行われ、ホウ・シャオシェンは「――これが、映画だ。」と絶賛。今年4月、アメリカ・ニューヨークでも7作品の上映が行われ、海外での再評価の波はさらに広がりを見せている。

また、今回の4K版公開と相米監督の命日に合わせ、書籍「作家主義 相米慎二2023 台風クラブ シナリオ完全採録」(発行:A PEOPLE 予価1760円 税込)の刊行が9月9日に決定。出演者の工藤夕貴のインタビューのほか、黒沢清(映画監督)、二ノ宮隆太郎(映画監督)、広瀬奈々子(映画監督)、野村麻純(女優)、ユン・ダンビ(映画監督)らが登場。夏目深雪、月永理絵、相田冬二、八幡橙、金原由佳ら国内評論家、海外の記者・評論家による文章と、シナリオを完全採録している。
「台風クラブ」4Kレストア版は、9月23日からユーロスペースほか全国順次公開。
フォトギャラリー
関連ニュース

「リンダ リンダ リンダ」に“演奏させない”ラストの可能性があった 山下敦弘監督の学びとなったのは「ストレートなカタルシスの良さ」【NY発コラム】
2025年9月7日 20:00





大阪アジアン映画祭の“いま”――20回目の節目から異例の“前倒し”開催へ、「大阪アジアンなら“観てみたい”」の期待に応え続けるということ【アジア映画コラム】
2025年8月31日 10:00
映画.com注目特集をチェック

この作品がすんごい!!
【中毒者、大量発生中!!】配信直後から超爆裂ヒット&世界記録樹立の“極大刺激作”!!
提供:JCOM株式会社

死霊館 最後の儀式
【怖い!楽しい!観たことない――!!】超人気ホラー最新作! “最後の頂上決戦”、開幕!!
提供:ワーナー・ブラザース映画

好きで好きで、狂いそうになる一作に出合いました
感情移入が止まらない。闇社会でもがく3人の青春と絆が、愛おしくて、たまらなくなる。
提供:THE SEVEN、ショウゲート

人生を心から楽しむ、生きる力をくれる映画
【映画出演124本目の最新作】きっと、あなたの人生の“大切な1本”になる――
提供:キノフィルムズ

なんだこの映画は…!!
【いやめちゃくちゃ面白かった!!!】音、物語、ビジュアル、全て高品質の“強”推奨作!!
提供:ディズニー

この衝撃作を知ってるか?
“大注目ドキュメンタリー”の魅力を語ってきた!
提供:ラビットハウス、ミュート