観客動員35万人! ジャン=ポール・ゴルチエの自伝的ミュージカルの幕が開く予告&ポスター
2023年7月27日 18:00
フランスの世界的ファッションデザイナー、ジャン=ポール・ゴルチエの自伝的ミュージカル「ファッション・フリーク・ショー」の舞台裏を追ったドキュメンタリー映画「ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇」から、日本版の予告編とポスターがお披露目された。きらびやかなショーや衣装、そして壮絶な裏側が映し出されている。
ゴルチエは、マドンナの「コーンブラ」を手がけたことで知られ、映画衣装の分野でもピーター・グリーナウェイ監督の「コックと泥棒、その妻と愛人」(1989)をはじめ、リュック・ベッソン監督の「フィフス・エレメント」(97)、ペドロ・アルモドバル監督の「キカ」(93)や「私が、生きる肌」(2011)など、多彩なキャリアを持つ。
ゴルチエ自らが企画・脚本・演出を担当した「ファッション・フリーク・ショー」は、彼の幼少期からデザイナーとして成功をおさめるまでの半生を描いたランウェイミュージカル。2018年のパリ公演を皮切りに、22年のロンドン、23年5~6月には日本でも公演が開催され、全世界での観客動員数は35万人となった。そんな熱狂のステージの裏側に2年間密着した本作は、ミュージカルで表現されたゴルチエの半生が、本人の口から改めて語られる貴重な映像資料。「ファッション・フリーク・ショー」を未見でも、彼の比類なき創造性と仕事術、そして周囲を気遣う人間性を垣間見ることができる。
予告編は、「子どもの頃の夢はショー(を作り上げること)だった。夢をかなえる時がきた」というゴルチエのセリフで始まる。きらびやかなショーの世界に憧れた少年は、やがて世界的ファッションデザイナーとなり、そのキャリアの集大成として、自らの人生を舞台化することになった。実際にパリコレを飾ったオートクチュールを纏うダンサーたち、本番に至るまでの壮絶なレッスン、ゴルチエのデザイン画を元に繊細かつ緻密にドレスを作り上げていく衣装スタッフ、さらに本番直前まで修正を重ね、一切の妥協を許さないゴルチエ自身の姿など、ステージの裏側で渦巻く“創造の喧騒”を活写。また、学校での辛い日々や、唯一無二の恋人フランシスについて語る、ゴルチエの言葉も切り取られている。
ポスターは、「ゴルチエの本当の物語を知りたい?」というコピーに加え、彼の代名詞ともいうべきマリンボーダーが印象的なデザイン。ゴルチエを囲むように、彼の人生を彩ってきたアイテムや人々がちりばめられている。
本作の監督を務めたのは、フランスの柔道家テディ・リネールや、エマニュエル・マクロン仏大統領のドキュメンタリーで知られるヤン・レノレ。さらにマドンナのほか、カトリーヌ・ドヌーブ、マリオン・コティヤール、アルモドバル監督作の常連俳優ロッシ・デ・パルマ、ディスコ&ファンクミュージックの巨匠ナイル・ロジャース、ファッション界の女帝アナ・ウィンターら、そうそうたる面々が登場する。
「ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇」は9月29日から、東京のヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷、シネ・リーブル池袋、新宿シネマカリテほか全国で順次公開。
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