「バービー」「オッペンハイマー」大ヒット! 市場全体では「アベンジャーズ エンドゲーム」公開週以来の好成績【全米映画ランキング】
2023年7月26日 07:00

7月第4週の週末、北米映画市場では、「バービー人形」と「原子爆弾の開発者」という正反対のトピックが、人々を映画館に呼び戻し、映画業界が待ち望んでいた興行面での大成功をおさめました。週末3日間の市場全体の累計興収は、3億ドルを突破。コロナ禍以前の「アベンジャーズ エンドゲーム」(2019)の公開週以来となる好成績をおさめ、米脚本家組合(WGA)と米俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキに揺れるハリウッドに、活気をもたらしました。
映画市場を大いに盛り上げた話題作とは、興収ランキングで首位となった「バービー」(ワーナー・ブラザース)と、2位にランクインした「オッペンハイマー」(ユニバーサル)の2本。海外メディアは、「オッペンハイマー」の主演を務めたキリアン・マーフィや、トム・クルーズら多くのスターが、公開週末に、この注目映画2本を見に行くことを楽しみにしていると報じました。どちらも興行的な成功だけではなく、映画評論家からの高評価も獲得しています。
全年齢対象でPG-13指定の「バービー」が、週末3日間で興収1億5500万ドルをあげ、華々しい首位デビューを飾りました。世界中で愛され続けるアメリカのファッションドール、バービーを実写映画化し、幅広い年齢層の観客が劇場を訪れました(本国の予告編では、「もしバービーが嫌いなら……この映画はあなたのためのものです」と、皮肉交じりに語られています)。マーゴット・ロビーが主人公のバービー、ライアン・ゴズリングがボーイフレンドのケンを演じており、ふたりが完璧な世界「バービーランド」から、人間の世界に旅に出る姿が描かれます。グレタ・ガーウィグが監督と脚本、パートナーのノア・バームバックが共同脚本を担当しました。

R指定の「オッペンハイマー」は、週末3日間で興収8050万ドルをあげ、2位にランクイン。クリストファー・ノーラン監督が、第二次世界大戦中にマンハッタン計画を指揮し、原子爆弾の開発に成功したロバート・オッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描きました。マーフィがオッペンハイマー役を務めるほか、オッペンハイマーの妻キティ役のエミリー・ブラント、米陸軍のレズリー・グローブス役のマット・デイモン、米原子力委員会の委員長ルイス・ストラウス役のロバート・ダウニー・Jr.、オッペンハイマーの愛人で、米共産党員のジーン・タトロック役のフローレンス・ピューらが集結。65ミリのIMAXカメラと、65ミリのラージフォーマットフィルムで撮影されています。
エンジェル・スタジオの、人身売買をめぐる実話に基づくスリラー「Sound of Freedom(原題)」は、先週の2位から、3位にランクダウン。週末3日間で興収2000万ドルを記録しました。累計興収は1億2400万ドルに達し、2023年公開作品のなかで15位となっています。先週首位だった「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」は、週末3日間で興収1950万ドルをあげ、4位となりました。
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