松岡茉優×窪田正孝「愛にイナズマ」豪華キャストの熱演が光る本予告編&本ビジュアル完成
2023年7月25日 07:00
本作は、「茜色に焼かれる」「アジアの天使」の石井監督がオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。“アフターコロナ”の世界を舞台に、社会の理不尽さに打ちのめされた恋人たちが10年ぶりに再会した家族の力を借りて反撃を仕掛けるさまを描く。
予告編は、松岡扮する主人公・花子と窪田演じる正夫の運命的な出会いから始まる。しかし、雷の鳴り響く大雨の夜、映画監督デビューの夢を奪われた花子は正夫と反撃を誓う。花子と正夫が頼ったのは、10年以上音信不通だった花子の“どうしようもない家族たち”だった。
妻に愛想を尽かされた父・治(佐藤浩市)、口だけがうまい長男・誠一(池松壮亮)、真面目ゆえにストレスを溜め込む次男・雄二(若葉竜也)。「ほんとキモい」「うるせえクソ童貞!」と口汚く揉める兄弟に、花子は「クソ!」と絶叫。空気を読まずに仲裁に入る正夫と、我が子たちの争いを前に弱りはてる治の姿が描かれ、カオスな空間はエスカレートしていく。しかし、家族の“ある秘密”に、花子たちの目からは大粒の涙が流れ出す。
松岡は「(観客にとって)この作品が“しょうがない、前を向くか!”と思えるような映画になっていたら嬉しいです」と語り、窪田も「セリフにしろ映像にしろ本質的な意味で“書きなぐられた”作品で、(皆が)普段言えない想いを愛を持って串刺しにしてくる、貫いてくる何かがある作品」と見どころをアピール。映像には、仲野太賀、趣里、高良健吾、MEGUMIら豪華共演陣の姿も収められ、火花散る熱演とハイレベルなコメディ合戦に期待が高まる。
石井監督は主題歌に決定したエレファントカシマシの「ココロのままに」について、「エレファントカシマシ、『ココロのままに』をどうしても主題歌にしたかった理由は無数にありますが、やはり脇目も振らず一心不乱に頑張るこの映画の主人公にピッタリだと思った」と明かす。そして「同じように苦しみながら頑張る方々にもこのエネルギーが届けばいいなと思っています」とコメントを寄せた。
「愛にイナズマ」は10月27日から全国公開。石井監督のコメント全文は以下の通り。
この映画のアイデアが突然ひらめいた時、若き映画監督であり友人の坂西未郁君が目の前にいました。
松岡茉優さん演じる主人公の折村花子も若き映画監督という設定なので、彼の存在が発想のきっかけになったんだと思います。なので、花子が劇中で撮影する映像は全て坂西君に任せることに決めました。
彼は今作の助監督でありながら、一部のパートでは監督をやったとも言えると思います。ちなみにその映像は、映画のエンドロールでも流れます。
それなら、そこにかかる主題歌はもうエレファントカシマシで決まりだと思いました。他の選択肢はあり得ません。坂西君の父親は坂西伊作という人で、かつて90年代にエレカシのPVをいくつも撮っていた凄腕の監督でした。
『愛にイナズマ』は、今は亡き大切な人に思いを馳せる映画でもあります。亡き父親と同じ道を選んだ坂西君が撮った映像にエレファントカシマシの曲が流れるのは必然だと、誠に勝手ながら思いました。
それに加えて個人的な話をしてしまうと、まだ20代の頃、若き映画監督として苦悩し、もがいていた僕を奮い立たせていたのは、いつだってエレカシの熱く真っ直ぐな音楽でした。
ヘッドホンをして目を閉じ、己の中にある情熱の炎を確かめ、また頑張ろうと気合を漲らせる。何度も救われました。
エレファントカシマシ、『ココロのままに』をどうしても主題歌にしたかった理由は無数にありますが、やはり脇目も振らず一心不乱に頑張るこの映画の主人公にピッタリだと思ったんです。同じように苦しみながら頑張る方々にもこのエネルギーが届けばいいなと思っています。
僕たちの思いをご存じだったかどうかは分かりませんが、エレファントカシマシの皆さん、宮本浩次さんがこのオファーを受けてくれたことに心より感謝申し上げます。
(C)2023「愛にイナズマ」製作委員会
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