脚本家組合のストライキ、スタジオ側の策略は“待つ” 交渉再開は秋まで見送りか
2023年7月14日 11:00

米脚本家組合(WGA) のストライキはすでに71日目を迎えているが、雇用主である映画会社、テレビ局、配信プラットフォームなど350社が所属する業界団体Alliance of Motion Picture and Television Producers(AMPTP)とのあいだで、いまだに交渉は行われていない。
ドラマや映画が制作延期になるなど影響が出はじめているなかで、果たしてストライキはいつまで続くのかとの声が業界内でささやかれはじめている。そんななか、AMPTPに近い複数の人物が米Deadlineの取材に対し、10月下旬まで交渉再開しない考えであることを明らかにした。
その理由は、10月まで5カ月間のピケ活動と仕事のない状態を続けた場合、生活に困窮する脚本家が多く出てくるためだ。「最終目標は、WGA組合員たちがアパートや家を失うまで引きのばすこと」だと、あるスタジオの重役は言う。「残酷だが必要悪だ」と別の関係者も言う。
つまり、金銭的に困窮した会員たちが、このままではまともなクリスマスを迎えることができないと上層部に交渉再開を訴える展開を期待しているのだ。もはやストライキを続ける余力がなくなったWGAは、スタジオや動画配信から突きつけられた条件を呑まざるを得なくなる。ワーナー・ブラザース・ディスカバリー、アップル、Netflix、アマゾン、ディズニー、パラマウントやその他のメディア企業の真の狙いは「WGAを潰すこと」だと別のスタジオ重役が言う。
なお、この記事がきっかけで業界ではAMPTPに対する反発を強めており、WGA組合員たちの団結を強める結果となっている。AMPTPの広報は、「匿名で登場したこれらの人々は、AMPTPやメンバー企業を代表して発言しているわけではありません」とのコメントを発表している。
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