米俳優組合のスト突入、現実的に
2023年7月13日 22:00

映画会社、テレビ局、配信プラットフォームなど、350社が所属する業界団体Alliance of Motion Picture and Television Producers(AMPTP)との交渉期限が7月12日(現地時間)に迫るなか、米俳優組合(SAG-AFTRA)はストライキ突入の準備をはじめていると、米バラエティが報じている。
7月10日、SAG-AFTRAの上層部は有名スターを抱えるハリウッドの広報とビデオ会議を開いた。ストライキに突入した場合、役者たちは映画やテレビへの出演のみならず、宣伝活動も自粛することになる。そのため、広報たちはストライキ中のパブリシティ活動における注意点について、SAG-AFTRAから指導を受けたという。ただし、間もなく開幕するサンディエゴ・コミコン・インターナショナルへの参加は許されるのか、アメリカ国外での宣伝は大丈夫なのか、といった広報からの質問については回答が得られなかったといい、SAG-AFTRA側も方針が定まっていない模様だ。
ハリウッドの労働組合は3年ごとに労使交渉を行っている。SAG-AFTRAの現行契約は6月30日で満了することになっていたが、7月12日まで延期することで合意。だが、交渉は難航しており、米脚本家組合(WGA)に続き、SAG-AFTRAもストライキに突入するのは避けられないとみられている。
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