ハリウッドのホテル従業員もストライキに突入
2023年7月4日 10:00
米脚本家組合(WGA)がストライキを始めてから2カ月が経過するなかで、米ロサンゼルスのホスピタリティ組合「UNITE HERE Local 11」もストライキに突入したことを発表した。
UNITE HERE Local 11には、ロサンゼルス郡とオレンジ郡にある60以上のホテルで働く1万5000人以上の従業員が所属している。同組合は新型コロナウイルスの規制がなくなったことで、ホテル業界は大きな収益をあげていると指摘。さらに、インフレや地価の高騰を理由に、大幅な賃金増加を求めている。現在の基本時給はハウスキーパーが20ドル、皿洗いと厨房が22ドルだが、ただちに5ドル引き上げ、3年契約の期間中に毎年3ドルの増額を求めている。
スト対象のなかには、シャトー・マーモント、ビバリーヒルトン、ウォルドルフ・アストリア、ビバリー・ウィルシャー、ハイアット・アンダーズ、Wハリウッド、フェアモント・ミラマー、バイセロイ・サンタモニカなどの高級ホテルが含まれている。これらの施設はエンタテインメント業界が取材イベントを実施したり、関係者が宿泊することで知られている。
UNITE HERE Local 11の共同体表を務めるカート・ピーターセン氏は、ストライキ実施にともない声明を発表。「私たちの組合員は、まずはパンデミックによって、今度は上司の貪欲さによって壊滅的な打撃を受けました。ホテル業界は救済を受け、私たちは削減を受けた。そして、ホテル側の交渉担当者は、交渉を続けるかわりに4日間の連休を取ることを選びました。恥ずべきことです」