「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」、アラブ首長国連邦で上映禁止に
2023年6月21日 15:00

厳格な検閲で知られる中東アラブ首長国連邦(UAE)が、「スパイダーマン スパイダーバース」の続編「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」に対して上映禁止の決定を下した。
ピーター・パーカーの遺志を継いだ少年マイルス・モラレスを主人公に新たなスパイダーマンの誕生を描き、「スパイダーマン」シリーズ初の快挙となるアカデミー長編アニメーション賞を受賞した2018年の傑作アニメーション映画「スパイダーマン スパイダーバース」。続編となる本作では、マルチバースを自由に行き来できるようになった世界で久しぶりに再会したグウェンに導かれ、ある別の次元に足を踏み入れたマイルスが、さまざまなユニバースから選び抜かれたスパイダーマンたち(=スパイダー・ピープル)が集結するその世界で己に課さられた運命と向き合い、新たな危機に立ち向かう姿が描かれる。
米バラエティによると、UAEの検閲が問題視したのは、背景に「Protect Trans Lives(トランスジェンダーたちの命を守ろう)」と書かれたシンボルの旗が見られるほんの数秒の1カットとのことだが、同国では6月22日から公開が予定されており、公開日まで1週間をきった土壇場での決定となった。
同性愛を法律で禁じる中東イスラム諸国では、公開が決定していた作品であっても、LGBTQに関連する表現が本編に見つかったことで、直前に上映禁止に処されることは稀ではない。また、実写映画はもちろんのこと、アニメーション映画であろうと、そのような表現が少しでも見受けられる作品は軒並み上映禁止の憂き目にあっている。現に昨年夏には、ディズニー/ピクサーのアニメーション映画「バズ・ライトイヤー」が、同性同士のキスシーンを取り上げたことを理由にUAEとサウジアラビア、クエート、マレーシアの4カ国で上映禁止となった。
なお、前作「スパイダーマン スパイダーバース」はUAEでも公開され、170万ドルの好成績をあげている。
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