【小津安二郎生誕120年記念】初期サイレント映画群がWOWOWでドラマリメイク決定
2023年6月17日 06:00

日本を代表する映画監督・小津安二郎の生誕120年を記念し、初期サイレント映画群がWOWOWでドラマリメイクされることが決定した。タイトルは「連続ドラマW OZU 小津安二郎が描いた物語」。オムニバスドラマ形式となっており“世界のOZU”の原点が、現代設定に置き換えられ、カラーかつトーキー(発声)で蘇る。
「小津調」と称される独特かつ唯一無二の映像世界で数々の作品を生み出し、没後60年となる今もなお国内外問わず高い評価を受ける小津安二郎監督。本ドラマは、1903年12月12日の生誕から120年を迎えたことを記念して制作されることになった。
全54作品ある小津作品の中でも「東京物語」や「晩春」など後期に手掛けた代表作に注目されることが多いが、今回のドラマリメイクでスポットライトが当てられるのは、映画監督人生の原点ともいえる初期サイレント映画群。今までフォーカスされることが少なかった初期作品を通して、小津監督の知られざる一面を垣間見ることができる。現代でも色褪せない普遍性を持ちあわせた物語を、新たな視点で楽しむことができるだろう。
作品・スタッフ・キャスト情報などは、今後順次解禁予定。企画・プロデュースの徳田雄久(WOWOW)のコメントは、以下の通り。
【徳田雄久(WOWOW)】
二年前の春、小津安二郎監督の初期映画が面白いという話を聞き、現存するサイレント全作品を鑑賞しました。小津監督が二十代の頃に作られた映画はコメディ、ギャング、サラリーマンものなど実に多彩で驚くほど新鮮でした。そして、百年近く前に描かれた市井の息づかいに、今と変わらぬ普遍性を感じ、無謀にもこの名作群の現代リメイクに挑む決意をしました。
畏れ多くも、小津安二郎生誕120年を記念して、様々な方のお力添えでドラマ化が実現します。
少しでも多くの方が小津作品の素晴らしさに触れていただくきっかけになれば幸いです。
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