亀梨和也、最狂サイコパス役!三池崇史「この亀梨は夢に出ますよ」 映画「怪物の木こり」で菜々緒&吉岡里帆と共演
2023年6月7日 04:00
第17回「このミステリーがすごい!大賞」を受賞した小説「怪物の木こり」(著者:倉井眉介/宝島社文庫刊)の実写映画化が決定。亀梨和也が“最狂のサイコパス”役で主演を務め、菜々緒、吉岡里帆が共演。三池崇史が監督を務め、12月1日に公開されることがわかった。あわせて、ティザーポスター、特報(https://youtu.be/WeOd0VSZ7GA)も披露されている。
本作のテーマは「連続猟奇殺人事件の次の標的が、犯人をも凌駕する冷血非情なサイコパスだったら……」というもの。凶器の斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生。次のターゲットとして狙われたのは、弁護士・二宮彰(にのみや・あきら)。しかし二宮は、犯人をも凌駕する狂気のサイコパスだった。犯人を追う警察と、返り討ちを狙う二宮。追う者と追われる者が次々と入れ替わっていく先読み不可能なストーリー、その驚愕の結末とは……ぶっ飛んだ設定と意表を突く展開が連続する“超刺激サスペンス”となっている。
亀梨が演じるのは、連続殺人鬼に狙われる弁護士・二宮彰。目的のためには手段を選ばず、殺人すらいとわない狂気のサイコパスという役どころだ。三池監督は、撮影前の亀梨に「自分の感性の赴くままに自由に演じてほしい」と伝えたという。その結果「無垢で繊細な剥き出しの亀梨和也をご賞味ください。きっと、夢に出ますよ」と手応えを感じているようだ。
菜々緒は捜査本部で孤立しながらも連続殺人事件を追う警視庁のプロファイラー・戸城嵐子(としろ・らんこ)役。亀梨とは、2017年4月放送のドラマ「ボク、運命の人です」でも共演している。一方、亀梨と初共演となった吉岡は、父親の不審死にふさぎ込む二宮の婚約者・荷見映美(はすみ・えみ)役として登場。そのほか、二宮の協力者のサイコパス医師・杉谷九郎(すぎたに・くろう)を染谷将太、過去の殺人事件の容疑者・剣持武士(けんもち・たけし)を中村獅童が演じ、柚希礼音、みのすけ、堀部圭亮、渋川清彦も参加している。
「怪物の木こり」は、2021年春に撮影が行われ、現在完成に向けて製作中。12月1日から全国公開。キャスト陣、三池監督のコメントは、以下の通り。
撮影前に監督・プロデューサーさん・スタッフの皆さんと台本についてお話をさせていただく機会があり、今までに無いような表現・キャラクターの特徴をどう出していくか相談させていただき、演じる方向性を決めさせていただきました。実際に演じる時には、細かい表情や目の使い方を意識しました。サイコパスの二宮のキャラクターを作るうえで、表情や目の表現は重要なのではないかと考えて。「サイコパス」というワードは印象が強いのですが、過度に強い表現をしてしまわないよう、欲望を抑えながら演じました。
三池監督のお写真や作品を拝見させていただいている中で、僕自身の勝手なイメージですが、ものすごくストイックで硬派な方なのではという印象を持っていました。顔合わせで初めてお会いする時はものすごく緊張していたのですが、実際にお会いしてお話をさせていただくと、すごく笑顔が素敵な方で、物腰も柔らかく、ふわっとした淡い優しいオーラを監督から感じました。撮影現場は、もちろんシーンによってはストイックに突き詰めていくところもあるのですが、監督をはじめ、スタッフの皆さんの作ってくださった温かみに溢れた愛情ある現場にすごく感動しました。
菜々緒さんとは以前も共演させていただいていたので撮影にはすごく入りやすかったです。役柄の関係性としては、緊張感のある設定だったのですが、撮影を楽しみながらあうんの呼吸で素敵な撮影が出来たと思います。吉岡さんとご一緒するのは今回が初めてでした。吉岡さんとは共演初日から凄くヘビーなシーンの撮影だったのですが、本当に全身全霊で作品やキャラクターにエネルギーを向けてくださる方だったので、僕自身も彼女のエネルギーを感じながら、うまく融合して撮影させていただくことができたと思います。
それぞれのキャラクターを通して、人間の心の美しい部分と、そうではない部分をどちらも映像としても切り取ってもらえていると思います。また、音楽を含めて、三池監督がこの作品をどういう風に仕上げてくださるのか非常に楽しみです。作品のテーマを、映画を見てくださった皆さんに考えていただきつつ、何かを感じてもらいながら、最後にはハッとしていただける結末でもあるので、存分に楽しめる作品になるだろうと、非常に期待しております。
三池監督からはプロファイラー捜査員として、サイコパスな要素も取り入れて欲しいという要望があったので、現場検証や捜査シーンの時など、事件や証拠に執着する様子を意識しながら演じさせていただきました。原作とは少し違った戸城嵐子になっていると思います。
亀梨さんの持つ目力と役に入った時の雰囲気が、私が原作を読んだ時の彰そのもので、対面で芝居した時に体が震える感覚があったのを今でも覚えています。
セットチェンジなどの待ちの時などには優しく声をかけてくださり、役に入っている時とのギャップに少し怖さも感じたほどでした。
サイコパス対サイコパスのサイコスリラーというだけではなく、人間とは、人の心とはなんなのかということを考えせられる作品だと感じました。
私が演じた映見という女性は、ピュアな想いと、影を背負いながらも前向きに生きていく精神力を持っている善良な人間です。
そんな彼女ですが、亀梨さん演じる狂気を孕む男性に恋をしてそれが少しずつ歪んでいく…どんなに美しい精神を持った人でも彼の前では脆く無惨に散っていく、そんな様を意識して演じました。
亀梨さんの演じるサイコパスな二宮は色っぽく、儚さもあり、ただ単に憎むことのできない不思議な魅力があるように感じました。皆様もきっと二宮に翻弄されることかと思います。
人を狂わせていく二宮の危うさと翻弄されていく人達の切なさが三池さんの手によって激しくロマンチックに描かれていくところが見どころの作品になるのかなと思います。ドキドキしながら見て頂けると嬉しいです。
あなたはすべての登場人物を赦し、愛することでしょう。
これは暴力と癒しの映画です。
リスペクト。
原作を愛し、スタッフ、キャストの才能を愛する。
そこから生まれるバイオレンスを、心の底から楽しんでいただきたい。そんな思いで撮影に臨みました。
「自分の感性の赴くままに自由に演じてほしい」と伝えました。
無垢で繊細な剥き出しの亀梨和也をご賞味ください。きっと、夢に出ますよ。
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