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「RRR」ラーム・チャランの“役者人生の転換点” 名作「ランガスタラム」7月14日公開決定

2023年4月28日 17:00

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ラーム・チャランが自ら“最高傑作のひとつ”と位置付けた作品
ラーム・チャランが自ら“最高傑作のひとつ”と位置付けた作品
(C)Mythri Movie Makers

RRR」「マガディーラ 勇者転生」のラーム・チャランが“最高傑作のひとつ”“役者人生の転換点”と自ら述べている名作「ランガスタラム」が、7月14日から公開されることが決定。あわせて「この世は芝居の舞台(ランガスタラム)俺たちゃみんな人形さ」というキャッチコピーとが添えられた日本版メインビジュアルも披露された。

本作の舞台は、小さな農村“ランガスタラム村”。ラーム・チャラン演じる青年チッティの恋物語を交えながら、村を牛耳る金貸しの自称「プレジデント」から村を救おうと、兄のクマールとともに危険を顧みず立ち上がるスリルあふれる物語へと展開していく。

1985年のアーンドラ・プラデーシュ州中部、ゴーダーバリ川沿岸の田園地帯、ランガスタラム村。チッティ・バーブ(ラーム・チャラン)は、モーターを使って田畑に水を送り込むことを生業にする労働者。難聴で他人の声がよく聞き取れないが、さほど気にせずに毎日を楽しく暮らしている。彼は近所に住むラーマラクシュミ(サマンタ)に惚れて、調子はずれな求愛をする。一方、村は「プレジデント」を自称する金貸しブーパティによって牛耳られている。チッティ・バーブの兄で中東ドバイで働いているクマール・バーブは、帰省した際にプレジデントが好き放題にする故郷の村の有様に心を痛め、州会議員ダクシナ・ムールティの力添えで、村長選挙に立候補して政治家として村の生活を改善していこうと思い立つ。

変化に富んだダンスや骨太なストーリーが人気を呼び、インドでの封切り時はいくつつもの劇場で100日超えの連続上映を達成。興収においても21億6千万ルピー(約35億円)を記録して、同年公開のテルグ語映画としては2位以下を大きく引き離すかたちでの首位となった。また、フィルムフェア賞サウスでの最優秀主演男優賞(ラーム・チャラン)、第66回インド国家映画賞の最優秀音響賞など、数々の映画賞を獲得し、高い評価を受けている。

監督を務めたのは、スクマール。寡作ながらじっくりと練り込んだ脚本によって知られる個性派で、現在注目を浴びる映画人のひとりだ。文芸的な香気とアクション映画としてのスリルとを併せ持つ本作は、2010年代テルグ語映画の秀作リストには必ず上位に挙がっており、いわば「現代の古典」といえるだろう。

ランガスタラム」は、7月14日から新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国公開。

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