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ベルリン最高賞「アダマン号に乗って」予告 精神疾患のある人々を無料で迎え入れる“セーヌ川に浮かぶデイケアセンターの船”映す

2023年4月7日 07:00

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木造建築のデイケアセンターの船が舞台
木造建築のデイケアセンターの船が舞台
(C)TS Productions, France 3 Cinema, Longride 2022

第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門の金熊賞(最高賞)を獲得した日仏共同製作のドキュメンタリー「アダマン号に乗って」。内田也哉子がナレーションを担当する予告編が公開された。

本作の舞台は仏パリ、セーヌ川のきらめく水面に照らされた木造建築のデイケアセンターの船。精神疾患のある人々を無料で迎え入れ、絵画、音楽、ダンスなど創造的な活動を通じて社会と再びつながりを持てるようサポートしている。世界的大ヒット作「ぼくの好きな先生」(02)で知られる、現代ドキュメンタリーの名匠ニコラ・フィリベール監督が、<アダマン>の日々をそっと見つける眼差しは、人々の語らう言葉や表情の奥に隠されたその人そのものに触れていく。

予告編では、アダマン号に集う人々が、社会からの疎外感を抱えながらも、サポートスタッフの善意や様々な芸術的アクティビティに触れることによって、人生を肯定され、喜ぶ姿が収められている。本年度ベルリン国際映画祭で俳優・審査員長のクリステン・スチュワートが「金熊賞をこの作品に贈るのは光栄です」と賛辞を送った本作は、すでに25カ国以上での公開が決定している。

アダマン号に乗って」は、4月28日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開。

内田也哉子コメント
「セーヌ川に浮かぶデイケアセンターの船」 まるでおとぎ話の舞台のようなほんとうの話。このフィルムが、ある日常を映し出しているという紛れもない奇跡に、生きることの根っ子を見る。私と私じゃない人の境目は幻想だということも。ニコラ・フィリベール監督の平らかな眼差しに、ただ ただ感服する。

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