SXSW2023で、ひときわ存在感を放っていた「テトリス」【映画.com編集長コラム】
2023年3月24日 09:00

SXSW開催中のオースティンで、ひときわ存在感を放っていたのがアップルTV+の「テトリス」です。「テトリス」は、宣伝費が半端なかった。何しろ、SXSW参加者のテトリス体験は、オースティン空港に到着したところから始まるのです。
空港の、バゲッジを受け取るところで初めて「テトリス」の広告を目撃。そびえ立つギターがカッコイイですよね。ギターの左側のモニターにテトリスが映っています。
メイン会場のオースティンコンベンションセンターでは、テトリスマンに遭遇。奇妙なパフォーマンスで周りの人々を笑わせていました。

究極は、アラモドラフトハウスという劇場に敷設されたテトリスシアター。テトリスグッズが配布され、テトリスのゲームもプレイできる空間で大人気です。テトリスマンと記念撮影ができるフォトブースに行列ができています。

「テトリス」本編の上映ももちろん凄い人気で、我々は1時間前に整理券をもらっていましたが、入場したらほぼ満席でした。危なかった。
映画の内容は、思っていたのと全然違っていました。「テトリスという凄いゲームがソ連で流行っているらしい」という情報を聞きつけたアメリカ人のゲームディーラーが、「海外で展開する権利を急いで取りに行こう!」とソ連に飛びます。ゲームボーイを準備していた任天堂がテトリスを欲しがっていて、無事に権利を取得できれば大儲け確実です。

しかし、ソ連はゴルバチョフ政権が崩壊する寸前の大混乱状態。実際の権利所有者、ソ連の科学アカデミーから権利を取得するプロセスに、政府関係者などが介入してきて大騒ぎになるという、「権利案件」の映画でした。
上映後には、実際にこの権利ディールに奔走していた当事者がサプライズ登壇し、場内拍手大喝采。空港から続いたテトリス狂想曲も、見事なクライマックスで終了しました。

「テトリス」は日本でも、2023年3月31日からアップルTV+で配信開始です。私も日本語字幕付きでもう一回見るつもりです。
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