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ゴダール幻のアメリカ映画「1PM ワン・アメリカン・ムービー」4月22日公開 「中国女」リバイバル上映&関連ドキュメントも

2023年3月9日 15:00

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日本初公開
日本初公開
(C)Pennebaker Hegedus Films / Jane Balfour Service

昨年9月13日に死去したジャン=リュック・ゴダールが、1968年に渡米し、映画撮影した様子を記録したドキュメンタリー映画「1PM ワン・アメリカン・ムービー」(71)が4月22日から公開される。本作上映期間中は、ゴダールの問題作「中国女」(67)を限定リバイバル上映するとともに、「中国女」を巡るゴダールのドキュメント「ニューヨークの中国女」(68)も初公開される。

激動の1968年の秋、ゴダールは「1AM」(「ワン・アメリカン・ムービー」)なる企画のため、アメリカ合衆国の反体制的な政治と文化の状況に目を向ける。カメラを回すのは、ダイレクト・シネマの旗手リーコックとペネベイカーだ。しかし商業映画と訣別するに至ったゴダールと、ドキュメンタリー映画界の革命児たちとの共同作業は編集段階で頓挫してしまう。

映画「1PM」は、ゴダールが放棄したフッテージをペネベイカーが繋ぎ合わせて作られた。現実と虚構を掛け合わせようとするゴダールの目論見と、現実を未加工のまま提示しようとするダイレクト・シネマの手法がせめぎ合い、黒豹(ブラックパンサー)党のエルドリッジ・クリーヴァーの談話や、ジェファーソン・エアプレインの印象的なパフォーマンスを捉えた記録映像を通じて、ありえたかもしれないゴダール映画を透かし見ることができる。

ニューヨークの中国女」は、アメリカでゴダールの名声が頂点に達していた1968年、「中国女」の配給権を取得したリーコックとペネベイカーが、ゴダールが各地の大学を訪れる講演旅行を組織する。ニューヨーク大学の学生たちと、「中国女」をめぐって、流暢な英語で当意即妙の議論を交わす 1968年4月4日の映画作家の姿を収めたドキュメント。当時のアメリカでゴダールが若者にどれほど強い関心を引き起こしていたのかが生き生きと映し出される。

中国女」は、ゴダールの二番目の妻となるアンヌ・ビアゼムスキーを初めて起用し、夏のヴァカンスの最中にアパルトマンに集って毛沢東主義をはじめとする新左翼の思潮について勉強会をする若者たちの生態を描いており、戯画的なフィクションでありながら、テロリズムによる暴力の是非をめぐる不穏な議論が真剣に交わされるなど、翌68年の五月革命を予見したとも評された。

4月22日から新宿・K’s cinemaほか全国順次公開。

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