気象キャスター・千種ゆり子、野本梢監督と映画を製作! 2024年春の完成目指す
2023年2月24日 05:00

気象予報士としてテレビ朝日やTBSの番組でキャスターを務めた千種ゆり子と、「愛のくだらない」で第14回田辺・弁慶映画祭の弁慶グランプリと映画.com賞をダブル受賞した野本梢監督が映画を製作することがわかった。
NHK青森を経て、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」やTBS「THE TIME,」に気象キャスターとして出演した千種は2022年、26歳の時に難治性の不妊症である早発閉経と診断されたことを公表。気象予報士としての仕事だけでなく、自らの身体に目を向けることの大切さを伝える活動にも力を入れている。そして、さらに多くの人に活動を伝えるために映画を製作し、劇場公開を目指すという。
野本監督は、「次は何に生まれましょうか」「透明花火」「わたしが発芽する日」「アルム」「私は渦の底から」などの作品で、“生きづらさ”を感じている人、今をどう生きるかを描き高い評価を得ている期待の才能。今回、共同プロデューサーとして、建築会社や学習塾の代表を務め、中編映画2本「3653の旅」「彼女たちの話」で野本監督と組んでいる稲村久美子も加わり、エイジア、エイジアムービーが製作する。作品詳細やキャストは順次発表し、今年夏にクラウドファンディングを開始。2024年の春完成を予定している。
原案とプロデューサーを務める千種は、「これまでは情報をニュース番組でお伝えしてきましたが、ニュースは毎日スルスルと流れていってしまいます。一方、映画というエンタメ作品は違います。映画内の登場人物の視点で人生を追体験でき、自分の中にポジティブな感情や変化が残る。私はいつも野本監督の映画に引き込まれ、そんな体験をしてきました。『自分の届けた情報で、誰かがポジティブに変化してくれたら良いな』、そんな思いが溢れに溢れて、映画をつくることに決めました。この映画を通じて、1人でも多くの人が自分の生き方を受け入れられるようになったらうれしいです。そして、誰もが生きやすくなる『境界の少ない社会』が作られていくことを願っています」と映画製作への思いを語る。

脚本も手掛ける野本監督は、「高校時代の同級生である千種さんからカラダのことを話してもらったとき、恥ずかしながら、それは全く想定していないことで、私は動揺し悲しみが溢れてきて、それを悟られまいと縮こまってしまったのを覚えています。でもその時も千種さんは穏やかに、これからのことを見つめていました。私は今まで、世の中にあまり認知されていない悩みや思い込みを作品にしてきました。それを見てきてくれた千種さんが映画を通して伝えたいと言ってくれて嬉しかったし、少し力になれるかもしれないと励まされました。私自身、ここ数年この映画を撮ることを道標に進んで来られましたが、作品が完成したら、今度は映画が誰かの拠り所となるよう、大切に制作して参りたいと思います」と述べている。
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