ライブ引退のエルトン・ジョン、本人役で大暴れしたスパイアクション映画って?
2023年1月27日 16:00
最も成功したソロアーティストのひとりである音楽界のレジェンド、エルトン・ジョンが2022年11月20日(現地時間)に行った北米での最後のライブを収録した「エルトン・ジョン・ライヴ Farewell From Dodger Stadium」(日本語字幕付き)が、1月27日午後5時からディズニープラスで配信される。会場は5万人以上のファンが駆けつけた聖地、ドジャー・スタジアム。過去50年間の大ヒット曲の数々に加えて、大物ゲストの出演にも目が離せない歴史的イベントを“最前列”で味わうことができる。
4歳からピアノを始め、1969年にシンガーソングライターとしてソロデビューしたエルトン・ジョン。翌70年、「僕の歌は君の歌」が大ヒットをおさめて以降、世界的なミュージシャンとして活躍してきた。ゴールドアルバムは37枚、プラチナムアルバムは27枚にのぼる。大ヒットしたダイアナ元皇太子妃の追悼歌「キャンドル・イン・ザ・ウインド」をはじめ、全世界で2億5000万枚以上のレコードを売り上げ、94年に「ロックの殿堂」入りを果たし、98年には大英帝国勲章を受章している。エド・シーランや「ザ・ストライプス」など、若い才能の発掘にも尽力。ライブ活動からの引退を表明しており、コロナ禍の影響を受けながらも、世界規模の引退ツアーを開催している(23年7月8日、スウェーデンで最終公演が開かれる予定)。
映画ファンにとって、特になじみ深い代表曲といえば、ディズニーの長編アニメ映画「ライオン・キング(1994)」の主題曲「愛を感じて」だろう。第67回アカデミー主題歌賞に輝いた同曲は、2019年に製作された実写版でも使用されている。
コリン・ファース&タロン・エガートン共演のスパイアクション「キングスマン ゴールデン・サークル」(17)では、熱烈なファンだというマシュー・ボーン監督のオファーが実を結び、“ご本人出演”が実現した。悪の組織のボス・ポピー(ジュリアン・ムーア)によって、カンボジアにある本拠地に連れ去られ、そこにある劇場で無理やり歌わされているという設定だった。
代表曲「土曜の夜は僕の生きがい」に合わせて、ド派手な衣装&上げ底ブーツで大暴れし、ポピーの手下らを撃退するアクションシーンは大きな話題を集め、エルトン・ジョン本人も「最高に楽しかったよ。次作ではキングスマン役がいい」と撮影を振り返り上機嫌。「ライオン・キング」「キングスマン ゴールデン・サークル」はディズニープラスで配信中だ。
さらに映画ファンの記憶に新しいのが、エガートンがエルトン・ジョン役を務めた自伝的映画「ロケットマン」。並外れた音楽の才能で瞬く間にスターへの階段を駆け上がる栄光のドラマと、その裏に隠された困難や苦悩に満ちた半生が、ヒット曲にのせたミュージカルシーンを交えて描かれた。エルトン・ジョン本人も製作総指揮に名を連ねているほか、主題歌「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」が第92回アカデミー主題歌賞に輝いた。
そんなエルトン・ジョンが22年11月、約5万人のファンを前に披露したのが、北米最後のライブとなった「エルトン・ジョン・ライヴ Farewell From Dodger Stadium」。会場となったドジャー・スタジアムは、75年にもライブが大成功し、ブレイクを決定づけた“聖地”とあって、本人も「ドジャー・スタジアムのような象徴的なステージで演奏する私の情熱と喜びを、皆さんに感じていただければと思います。ちょうど50年前と同じようにね」と、強い思い入れを示している。
この日のライブには、エルトン・ジョンとさまざまな形で親交を深めてきた3組のアーティストが、その伝説的キャリアに敬意を表し、ステージに参加。コラボ楽曲が世界中の注目を集めたデュア・リパ、約50年前にエルトン・ジョンとともに「Don't Go Breaking My Heart」をリリースし話題を呼んだキキ・ディー、そして11歳の頃からファンだというブランディ・カーライルがともにライヴを盛り上げた。
「エルトン・ジョン・ライヴ Farewell From Dodger Stadium」(日本語字幕付き)は、1月27日午後5時からディズニープラスで配信される。
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