接点のない若者たちが影響し合い無差別殺人に……ポスト「台湾ニューシネマ」の鬼才が放つ衝撃作、3月24日公開
2023年1月10日 22:00

ポスト「台湾ニューシネマ」の鬼才ホー・ウィディンの監督作「青春弑恋」(読み:せいしゅんしれん)が、3月24日から劇場公開されることが決定。あわせて、特報、日本版ビジュアルが披露された。
本作は、2021年・トロント国際映画祭ワールドプレミア上映で公開されると高い評価を受け、同年の第34回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門では「テロライザーズ」のタイトルで上映。エドワード・ヤン監督の傑作「恐怖分子」で描かれたような“何の接点も持たない人々たちの間の奇妙な連鎖反応を描いた群像劇”という同テーマをデジタル時代にアップデートしている。

物語は、一見何の関係もない6人が互いに影響し合い、オンラインゲーム、インフルエンサー 、ポルノ、コスプレ、妄想、刀、恋愛のもつれをベースに、台北駅の無差別殺人事件に巻き込まれていく。ここ数年、台湾の映画やテレビでは、若者が犯した凶悪な公共犯罪の後日談を取り上げることが繰り返されるようになった。その事例を要とし、刺殺事件をきっかけに交錯するZ世代ティーンエイジャーたちの人生に焦点を当てている。


主演は、心に闇を抱え権力を振るうストーカー役で強烈な毒気を放つリン・ボーホン。ムーン・リー、リン・ジェーシー、アニー・チェン、ヤオ・アイニン、ディン・ニンが共演している。撮影は「幸福都市」でホー監督とタッグを組んでいるジャン・ルイ・ビアラール。監督がイメージする大都会・台北の光と影を登場人物の心の機微とあわせて美しく描写してみせた。
特報では、6人の奇妙な関係模様が描かれている。刀を抜く男のシーンから始まり、刀を研ぎ、冒頭から危険を感じさせる。電話ボックスの中で抱き合う男女、ガラスを割っても口を聞かない男女、さらにショパンの曲も相まって青春の脆さも強調されている。「女は積極的な男が好きよ。機会を作ってアプローチしなさいね」とマッサージ師に言われた男は、惚れた女の部屋を覗きに行くという恐怖の行動に。電車の中では女の前に現れ「俺の恋人だ」と叫び散らかし、「赤の他人よ!」と恐怖心に怯えながら叫ぶ女。ラストは男が刀を持って台北駅に現れ、悪夢が始まる瞬間が映し出されている。
「青春弑恋」は、3月24日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開。
(C)2021 CHANGHE FILMS LTD.
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