中国の大ヒットアニメ映画「雄獅少年」23年に全国公開 日本語吹き替え版の製作も決定
2022年12月28日 21:00

中国の伝統芸能である獅子舞の演者を夢見る少年たちの姿を描いた長編アニメーション「雄獅少年(原題)」が、2023年に全国公開されることになり、日本語吹き替え版の製作も決定した。あわせて、スーパーティザー映像も披露された。
本作は、ソン・ハイポン監督による中国の3DCGアニメーション映画。1世紀ごろ後漢時代の中国大陸が発祥とされ、現在では中国国家級無形文化遺産にも指定されている伝統芸能・獅子舞をモチーフに、獅子舞の演武に挑む少年たちを描いている。
2021年12月に中国で公開され、興行収入は2.49億元(約50億円)、動員638万人にも及ぶ大ヒットに。中国国内の映画レビューサイトでは、日本での大ヒットも記憶に新しいアニメ映画「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来」の8.0を上回る8.3点を記録。ハリウッド映画など並み居る大作を押しのけ、中国のアニメーションでは前代未聞の“2021年公開作品映画満足度ランキング第1位”を獲得した。
日本では中華映画を届ける「電影祭」にて、2022年に「雄獅少年 少年とそらに舞う獅子」として日本語字幕版を上映。アニメーションのクオリティの高さと、田舎に住む少年が獅子舞に出会い、貧弱な野良猫からライオン(獅子)へと成長していく物語が大きな反響を呼んだ。映画の評判を聞きつけた映画配給会社が、本作を鑑賞。強く胸を打たれたことで、日本語吹き替え版の全国公開を即決したようだ。
12月28日にグランドシネマサンシャイン池袋で行われた「電影祭」2022では、多くのファンを前に字幕版の上映とともに、全国公開と日本語吹き替え版の制作決定が解禁となるスーパーティザー映像を公開。映像では、まるで目の前に実物が現れたかのように錯覚するほどリアルなアニメーションで描かれる獅子舞の演武、そして“夢”を掴もうと奮闘する少年たちの姿が映し出されている。
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