岸井ゆきの、代表作「ケイコ 目を澄ませて」に期待「見えなくなるまで羽ばたいて」
2022年12月17日 14:00

女優の岸井ゆきのが12月17日、主演映画「ケイコ 目を澄ませて」の公開記念舞台挨拶を東京・テアトル新宿で行った。
聴覚に障がいがありながら、プロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルにした役どころ。手話に加え、クランクインの3カ月前から三宅唱監督とともにトレーニングを積み、アスリートの体を作り上げ撮影に臨んだ。満席の会場を見渡し、「感激。うれしい以外の言葉が浮かばない。とてもうれしい」と喜びをかみしめた。

ボクシングジム会長役の三浦友和も、「ボクサーとしての体も精神的にもでき上がっていたので、会話がなくても雰囲気ができ上がっていた」と評価。さらに、「彼女、かわいいでしょ。ちっちゃいしね。それが3カ月であそこまでというのは、女優としての凄さが垣間見えた。愛おしい感じがして、感情移入がしやすく助かりました」と称えた。
2人でのミット打ちは、何げなく始めたところ採用されたシーンで、岸井は「喜びを感じた瞬間でした」と満面の笑み。完成した作品を見た後、三浦から「俳優人生の中で代表作と言ってもいいよね」と言われ、大きくうなずいたことも明かした。

三宅監督も、「岸井さんの力をきちんと撮ろう、これはこぼせないと緊張しながらいろいろな感情を撮らせてもらった」と納得の表情。だが、トレーニングに関して岸井から「ちょっと目を離すと、俺は出ないからって…」とさぼり気味だったことを暴露され、素直に頭を下げた。

岸井は、「生きていくことと面と向き合い、些細な積み重ねの短い歴史の上に立っていることを実感しました。生き方の話なので、いろいろな方に伝わると思って迎えた公開はとても感慨深い。もっともっと羽ばたいて、見えなくなるくらいまでいってほしい」と期待。その上で、「映画館っていいですよね。この作品が皆さんにとって、映画がもっと大事なものになるきっかけになれば」と呼びかけた。
(C)2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINEMAS
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