ジェームズ・キャメロン監督が探り当てた「アバター」のスピリット
2022年12月12日 12:00

ジェームズ・キャメロン監督が最新作「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」の脚本執筆の過程や、前作を成功に導いた要因について米ScreenRantの独占インタビューで語った。
「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」は、2009年に世界公開された「アバター」の続編。前作は、全世界興行収入27億8970万ドルの世界的大ヒットを記録し、2019年に「アベンジャーズ エンドゲーム」に抜かれるまで歴代興行成績第1位に君臨していた。
前作の構想に15年以上をかけたキャメロン監督は、世界的大ヒットとなった要因をさぐるために1年近くを費やしたという。初稿を破棄した後、脚本家チームとの共同作業に切り替えることを決め、その準備に取り掛かった。
「私は6カ月間、ただひたすらメモを取り続けた。毎日机に向かって、世界観やキャラクターについて考え、ジェイクがナヴィの身体で目覚めた翌日に何が起こったかを埋めようとして、ただひたすらストーリーを進めていった。自分の頭の中に、物語の最終目的地があることがわかっていたんだ」
そして、脚本家チームの面々、リック・ジャッファ、アマンダ・シルバー、ジョシュ・フリードマン、シェーン・サレルノが初めて集まった日、メンバーに800ページにわたり隙間なくみっちり書かれたメモを渡し、「宿題をやって、それから話し合おう」と伝えたとのこと。「最初の物語はなぜ機能したのか、観客は何に感動したのか。そのことについて何度も話し合い、新しい物語のアイデアはすべて、その基準に照らし合わせていった」。
その基準とは何か。それは「胸を打つこと、想像力を刺激すること、そして心の奥深くに響くこと」だが、その度合いを比較することは容易ではなかったという。「スピリチュアルとか潜在意識と呼ばれるような何か。言葉で言い表すことができない類のつながり。これらをもう一度生み出すことができなければ、我々は失敗するだろう、と皆に伝えたよ」。
また、キャメロン監督は2021年にポッドキャスト番組「The Marianne Williamson Podcast」で、1作目の精神について「その場にいたい、その空間にいたい、安全な場所にいたいという憧れのような、夢のような感覚。それが空を飛ぶことであっても、自由で爽快な感覚であっても、土の匂いのする森の中にいることであっても。そういった深いレベルで通じ合う感覚的なものだった」と語っていた。
「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」は12月16日全世界公開。

PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ファンファーレ!ふたつの音
【本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない!!
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

4歳の息子が誘拐された。
【しかし、誘拐犯が死体で見つかった】警察は息子に疑いを向ける…衝撃の極限ヒューマンサスペンス
提供:東映

なんだこれ!?!? 絶対に観る。
【個人的・下半期で最も観たい映画No.1】“ダメ男”が、強烈変態異常者に追われます…
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント