藤ヶ谷太輔&豊川悦司、自堕落ツーショット ダメ親子役で初共演「一緒に闘い抜けた」
2022年12月9日 16:00

映画「そして僕は途方に暮れる」から、主演を務める藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)と豊川悦司の場面写真が披露された。本作で初共演し、親子を演じている。
2018年春にシアターコクーンで上演された舞台「そして僕は途方に暮れる」に続き、作・演出の三浦大輔と藤ヶ谷が再タッグを組んだ映画版。些細なことでも自分に都合が悪くなるとすぐにその場から逃げ出してしまう自堕落フリーターの菅原裕一(藤ヶ谷)は、5年間同棲している彼女・里美(前田敦子)と言い合いになって部屋から飛び出し、幼なじみの親友(中尾明慶)、バイト先の先輩(毎熊克哉)、大学の後輩(野村周平)、東京に住む姉(香里奈)、北海道・苫小牧の実家で暮らす母(原田美枝子)を次々と訪ねるも、気まずくなるとすぐに逃げ出し、とうとう行き場を無くしてしまう。

雪が降る中、夜のバス停のベンチで一人途方に暮れていると、そこに現れたのは10年前に家族から逃げ出し、疎遠になっていた裕一の父・浩二(豊川)だった。浩二は家族から逃げた後に再婚するも、浮気がばれて離婚。慰謝料を払うために知人から借りた金を返せず、連絡を断って逃げたと明かす。
さらには「(スマホを見せ)これも持ってるけど、金を払ってないから繋がらない。持っているのは見栄だな、見栄」と、裕一を上回るクズっぷり。自分のことは棚に上げ、複雑な表情で父親を見つめる裕一だったが、スマホの電源を切り、父の部屋に身を寄せることになる。

場面写真は、菅原親子の自堕落な日常を切り取っており、こたつに入って久々に裕一のスマホの電源を入れてみようとしている場面や、肩を並べて苫小牧の街を歩く姿など、哀愁は漂うが、少し滑稽な共同生活の様子が写し出されている。浩二の部屋でのこたつのシーンについて、2人は「なかなかOKが出ないので、15年分ぐらい入っていた(笑)」(藤ヶ谷)、「長かったよねぇ」(豊川)と撮影を振り返っている。
本作での初共演を受けて、藤ヶ谷は「もちろん緊張もしましたし、刺激もたくさんいただきました。同じ時間を共有してお芝居できたことがすごく嬉しかったです」と語る。また、「実は息子がいる親の役は初めてだったかも……」という豊川も、息子役の藤ヶ谷について「セリフに嘘がなく、そこに居て、そこで何かを感じて、言葉を交わしていたので、本当に彼が自分の息子・裕一に見えてきたし、折れない心を持っているすごく強い俳優さんなんだなと思いました」と絶賛している。
「そして僕は途方に暮れる」は、2023年1月13日に東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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