目黒蓮のメイキング写真初披露! 「月の満ち欠け」真摯に向き合った“三角哲彦としての人生”
2022年12月8日 08:00

佐藤正午氏の第157回直木賞受賞作を、大泉洋主演で廣木隆一監督が映画化した「月の満ち欠け」(公開中)のメイキング写真が、このほどお披露目された。物語のキーパーソン・三角哲彦を演じた目黒蓮(「Snow Man」)の姿をとらえている。
現代を生きる、愛する妻子を亡くした男性・小山内と、27年前にある女性と許されざる恋をした男性・三角。無関係だった彼らの人生が、“瑠璃”という名の女性の存在で交錯する。主人公・小山内役の大泉、三角役の目黒のほか、有村架純、柴咲コウ、伊藤沙莉、田中圭らも出演している。
メイキング写真は、目黒が廣木監督とディスカッションする様子や、劇中でも印象的な8ミリカメラを手に持ち、正木瑠璃(有村)を映すシーンの撮影風景などを切りとっている。
(C)2022「月の満ち欠け」製作委員会目黒といえば、フジテレビ系ドラマ「silent」では若くして聴力を失い手話でコミュニケーションをとる青年・佐倉想役、NHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」では航空学校の学生・柏木弘明役で登場し、日夜SNSのトレンドを賑わせている。今最もアツい若手俳優が本作で演じた三角は、大学時代に正木瑠璃と許されざる恋に落ち、その後ある事をきっかけに小山内を訪ねてくるという役どころだ
実は、プロデューサー陣が一番頭を悩ませていたのが三角のキャスティングだった。なかなかイメージに合うキャストを見つけられないなか、偶然別作品を撮影していた目黒に目が止まったという。
「カメラが回っていない時のオフの状態で、何気なく佇んでいた彼を見た時、三角がいた!と思いました。朴訥な雰囲気の中にすごく強い意志と熱いハートを秘めている目黒さんは、まさに三角でした」と明かすプロデューサー。廣木監督も目黒の芝居には太鼓判を押している。
廣木監督「蓮君は現場では哲彦と瑠璃のシーンは、2人の関係が近くなっていく様をごく自然な芝居で表現し自分のキャラクターを守るように、他の人と口を利かずにすごく役に没頭していた。その佇まいが良い役者。彼女を失って一人涙を見せるシーンも素直に役に溶け込んでいて、印象的なカットになった」
(C)2022「月の満ち欠け」製作委員会また、キャスト陣からの評価も高い。共演シーンが多かった有村からは「お芝居経験がそんなにないとご本人はおっしゃっていましたが、全然そんな風には見えず、堂々と落ち着いていらっしゃいました。すごく“気持ち”を大事にされていて、一言一言を大切にセリフを言われる方だなと思えたので、瑠璃として気持ちを動かしながらやり取りができたと思います」という言葉。1日だけの共演だった大泉も「哲彦とのシーンは僕も小山内として引き出されるものがあった」と目黒の芝居を絶賛している。
目黒は、三角の人生を生きるうえで「役を作る時は大事な人たちを想像して、その人たちを一度心の中で消すというか……。実際に自分の身の周りからいなくなってしまったら?と細かい部分まで想像していました。そしたらすごく苦しくなったし、心が疲れました」という意識があったそう。また役を演じて感じたことについては、こんなことを語っている。
目黒「大事な人って簡単に一瞬でいなくなっちゃうことがあり、それで世界が変わっちゃうんだなと思いました。僕の年齢ではなかなか経験できないようなことを、哲彦を通じて経験できた気がします。目黒蓮としてでなく、哲彦としてしっかり見ていただけたら嬉しいです」
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