極道たちの壮絶な末路を描く「野獣の血」予告編&場面写真披露 韓国の傑作ノワール小説を映画化
2022年12月1日 14:00
原作は、「設計者」「キャビネット」などが邦訳されている作家キム・オンスの傑作ノワール小説。ベストセラー作家のチョン・ミョングァンが初メガホンをとり、映画化した。1990年のノ・テウ大統領による犯罪組織一掃政策「犯罪との戦争」を背景に、闇の世界に生きるヤクザたちを描く。
1993年、釜山港の外れに位置する街クアム。養護施設出身で札付きのワルだったヒスは、街を牛耳るソンに拾われ、その右腕として一帯を仕切っていた。小さな港街にも利権をめぐるヤクザたちのにらみ合いがあり、クアムに目を付けたヨンド派が、ヒスとともに養護施設で育ったチョルジンを使い、ヒスを懐柔しようとしてくる。ヤクザ稼業に嫌気がさしていたヒスは、ソンのもとでのし上がることも、ヨンド派について金を稼ぐことも、そのどちらも望んではおらず、恋人のインスクと一緒に巨済島でペンションを開いて静かに暮らしたいと思っていた。ヒスはソンのもとを訪れ、組織を抜けたいと告げるが……。
ヒス役を演じたのは、ドラマ「応答せよ1994」でブレイクし、映画「偽りの隣人 ある諜報員の告白」やNetflixドラマ「模範家族」などで知られるチョン・ウ。そのほか、ベテラン俳優のキム・ガプス、チェ・ムソン、ドラマを中心に活躍するチ・スンヒョン、「悪霊狩猟団:カウンターズ」で注目を集めたイ・ホンネらが脇を固める。
映像では、裏社会で生きる主人公が、血で血を洗う激しい抗争の中に身を投じ、野獣となっていく様が描かれる。世界のどん底と言われる港町の裏社会で、わずかな利権を持つボスの元でヤクザとして生きるヒス。恋人と一緒に街を抜け出したいと願う彼が、逃れられない修羅の道へと突き進み、“野獣”のごとく暴れまわる姿が映し出される。
「野獣の血」は、2023年1月20日より全国ロードショー。