唐田えりか、約3年半ぶりの舞台挨拶「恩返ししたい」 感極まり涙も
2022年11月26日 13:03

俳優の唐田えりかが11月26日、池袋シネマ・ロサで行われた主演作「の方へ、流れる」の初日舞台挨拶に登壇した。長編映画への出演は3年ぶり。出演作のPRイベントに姿を見せるのは、2019年5月に行われた「チア男子!!」上映会以来、およそ3年半ぶりとなった。
唐田は登壇すると「今日という日を迎えられて……」と言葉を詰まらせ、感極まり涙も。作品への思いを問われると、しばし沈黙し「緊張している」と本音を明かした。客席からは「復帰おめでとう」「頑張って」のエールも飛び、「ありがとうございます」とファンに感謝を示した。

活動休止期間を振り返り「自分のダメなところ、弱いところと向き合っていました。その中で、向き合ってくださる方がいて、今ここに立っている。支えていただいていると日々感謝している」と神妙な面持ち。俳優業は「本当に大切なもの」だと語り、「お芝居を通して、大切な人に恩返ししたい。届けられるものがあると信じている」と決意を新たにした。
舞台挨拶には唐田をはじめ、ダブル主演を飾る遠藤雄弥、共演する加藤才紀子、竹馬靖具監督(「蜃気楼の舟」「ふたつのシルエット」)が登壇した。思ったことを素直に口にしているようで、どこか本音がつかめない里美(唐田)と、ミステリアスな里美に戸惑いながらもひかれていく智徳(遠藤)。出会ったばかりの男女が、流れるように東京の街をさまよい、あいまいな会話のなかに真実を探り合う姿を描いた。

本作への出演はオーディションで勝ち取り、唐田は「選んでいただいたことに感謝しています」。自身の役どころは「発する言葉にトゲがあるが、それは自分をどこかで守っている。自分の弱さを知っている強い人というイメージ」と話していた。竹馬監督は「ダントツで里美のイメージを広げてくれる俳優さん。唐田さんの里美が見たいと思ったし、役柄に深みと迫力を持たせてくれる俳優さん」と起用理由を語った。
唐田は本作の封切りを皮切りに、2023年には主演を務める短編映画「真夜中のキッス」の公開、長与千種を演じるNetflix作品「極悪女王」の配信が予定されている。

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