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愛する父の最後の願いは、安楽死を手伝うこと フランソワ・オゾン監督新作の予告&ポスター公開

2022年11月25日 11:00

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ポスタービジュアルも公開
ポスタービジュアルも公開
(C)020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES

フランスの名匠フランソワ・オゾンの新作で、第74回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された「すべてうまくいきますように」の予告映像とポスタービジュアルが披露された。オゾン監督がフランスの国民的俳優ソフィー・マルソーと初タッグを組み、安楽死を巡る父娘の葛藤を描く。

予告映像では、エマニュエル(マルソー)が右半身不随になってしまった父・アンドレ(アンドレ・デュソリエ)から、自分らしく一生を終えるために“安楽死”の手伝いをしてほしいとお願いされるシーンから始まる。

愛する父からの思わぬ発言に困惑するエマニュエル。「悪い父親よ。友達ならよかった」と嘆くが、「なら友達として手を貸すのよ」と友人から背中を押されることで、妹・パスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)とともに父の最後の願いに寄り添うことを決意。しかし、安楽死の選択はフランスの法律では難しいため、スイスの安楽死を支援する協会とともに着々と段取りを進めていく。

姉妹にとっては直視しがたい現実だが、当の本人は元気に液体を飲む練習をしたり、「我が肉体を捧げよう!」と皮肉たっぷりに宣言したりと、生き生きとしている。少しずつ体力も回復し、お気に入りのレストランや孫の演奏会に出向くなど、生きる喜びを取り戻したかのように見えるなか、“最期の日”が近づいてくる。

ポスタービジュアルは、どこか遠くを見つめる父の額に、娘が微笑みながらキスをする場面が切り取られている。祝福・友情という意味を持つ額へのキスは、最後まで自分らしく生き抜こうとする父へ向けた娘からの“はなむけ”なのか。わがままな父の願い事に対して、戸惑いながらも真摯に向き合う娘の愛と葛藤を「それでも、あなたと家族でよかった。」というコピーに託している。

すべてうまくいきますように」は、2月3日から東京のヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほかで公開。

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