【インタビュー】「魔法にかけられて2」でジゼル役を続投したエイミー・アダムス　「すごく心が踊った」

2022年11月23日 11:00

アニメーションで描かれたおとぎの世界から、現実のニューヨークに迷い込んだプリンセスが新たな騒動を巻き起こすミュージカルコメディの続編「魔法にかけられて2」が、ディズニープラスで独占配信中だ。配信を記念し、前作からジゼル役を続投するエイミー・アダムス、本作からの新キャストであるマーヤ・ルドルフとガブリエラ・バルダッチノが顔をそろえ、作品の魅力を語った。

前作で晴れて結ばれた主人公ジゼルと離婚弁護士ロバート（パトリック・デンプシー）。あれから15年の歳月が流れ、成長したロバートの娘モーガン（バルダッチノ）や生まれたばかりの赤ちゃんとともに、ニューヨーク郊外のモンロービルという町で新生活を始めるが、そこで新たな困難が待ち受けていた。

――前作「魔法にかけられて」から15年。続編の製作が決まったときは、どんな気持ちでしたか？

アダムス「企画が立ち上がり、この作品に取りかかったのはもう3～4年前のこと。企画開発には、長い時間を費やしました。新しい切り口によって物語が展開し、ジゼル自身も新しいステージに導かれるようなコンセプトを模索しました。モーガンの成長にもワクワクしたし、何よりもう一度、ジゼルを演じられることが楽しみでした。持ち前のポジティブさはもちろん、彼女は“学び”を通して、一味違う変化を受け入れる。私自身もその点に、すごく心が踊りました」

――ルドルフさんは今回、本作のヴィランであるマルヴィナを演じました。ジゼルと繰り広げる激しい魔法バトルも見どころになっていますね。

ルドルフ「ジゼルとその家族が、モンロービルに引っ越してきて、私が演じるマルヴィナはとても動揺してしまう。マルヴィナは町で幅を利かせていたけど、愛らしいジゼルに人気を奪われてしまうんじゃないかって。ジゼルの存在に、イライラしているんです。でも、当のジゼルは、マルヴィナのことが大好き。彼女は本当にみんなのことが大好きなんです。マルヴィナがどんなに意地悪しても、ジゼルは『お友だちになりましょう』って（笑）」

――でも、今回はジゼルも魔法の悪影響を受けて、いつもと違う一面を見せていますよね？

アダムス「そうなんです。ジゼルが自分の個性のさまざまな側面を追求し始めて、結果的に、マルヴィナにちょっとした“お返し”もする。言葉にするのは難しいけれど、冷やかしに近いジョークを飛ばすこともある。悪気はないんだけど（笑）。いままでにない部分を掘り下げるのは、演じていてとても楽しいことでした」

――バルダッチノさんは成長したモーガン役で、初めて“魔法”の世界に飛び込みました。率直にどんな気持ちですか？

バルダッチノ「前作が公開されたとき、私は6歳くらいでした。『魔法にかけられて』は当時から大のお気に入りだったから、こうして続編に出演し、エイミーやマーヤと一緒に取材を受けているなんて、とてもシュールだし、クレイジーな体験。いまでも信じられないし、子ども時代の私にこのことを伝えてあげたら、きっと文字通り気絶しちゃうんじゃないかと思います」

――アダムスさんやバルダッチノさんと共演した気分は？　何か印象に残るエピソードがあれば、教えてください。

バルダッチノ「とても多くのことを学びました。多くの時間を一緒に過ごしたし、ふたりの落ち着きやエレガントさ、現場での立ち振る舞い……、それは俳優としても、人間としても学ぶことがたくさんありました。エンタテインメントの世界で、いかにパーフェクトな存在でいられるか。それを学べる特別クラスでした。私が演じたモーガンが言う通り、ふたりは“完ぺきに不完全”なんです」

アダムス「“完ぺきに不完全”ね。私には間違いなく、その不完全なところがあります（笑）。それに、私もガブリエルと共演できて、本当に楽しかった。とてもオープンな性格だし、何より、モーガンというキャラクターに必要な資質と精神を兼ね備えていた。彼女がこの作品に出演してくれたことに感謝したいです」

――皆さんは「魔法にかけられて2」という作品に、どんな魅力を感じていますか？

アダムス「おとぎ話の世界から、現実の世界にやって来るのが前作だとすれば、今回はジゼルのせいで、現実の世界がおとぎ話の世界に変身してしまう。だから、前作以上にスケールが大きなファンタジー作品に仕上がったと思う。それと同時に、前作を思い出させる“イースターエッグ”も登場するし、作品の精神は受け継がれているから、ファンの皆さんに気に入ってもらえると思います。もし、前作を見ていなくても、冒頭で楽しい“振り返り”があるから、物語の迷子になることはないはず。つまり、誰が見ても楽しんでもらえる。必ず何かを感じてもらえる作品になっています」

ルドルフ「そう、前作に登場した大好きなキャラクターは戻って来る。そして、私やガブリエラといった新しいキャストも登場する。エイミーも言っていたけど、何もかもスケールアップしました。よりマジカルに、そしてもっと邪悪にね（笑）」