佐藤健、撮影中に睡眠？　満島ひかり「すぴー、すぴーって聞こえた」

「寝るという芝居を求められているから」と返した佐藤だが、満島から「健くん、（寝息が）『すぴー、すぴー』って聞こえて、佐藤さん寝ていますねってみんなで話していた。印象には残っていないはず」と指摘されるも、そのシーンが強く印象に残っている理由を説明した。

「ここぞという感情がぐっとなるクライマックスのシーンって、スタッフ全員大事なシーンだからって環境を整えて、いいお芝居ができてOKっていうのが普通なんです。個人的に思うのは、例えば僕が担架に乗っているシーンは、配信で見たら1、2秒のカット。スタッフさんも普通のシーンだと思ってやっているけれど、満島さん的にはここが大事だってことで、短いカットのために何回も目に涙を浮かべて、気持ちを持ち上げているさまを見て、めちゃめちゃかっこいいなこの人って実は思っていた」（佐藤）

「かっこいいなって思えたから、安心して眠れた」と付け足した佐藤。続けて、撮影を振り返った満島は「彼女がウエディングドレスのフィッティングをしている場面で、健くんが『いやー、僕は男としてどういう風にいたらいいかわかりません』って言っていて。健くん自身の役への躊躇が見えたのと、この人は純真無垢に女の人を愛する人なんだっていう印象を受けて、顔もかっこいいけれど心もかっこいいんだなって。褒められたので返したほうがいいのかなと」と、照れ笑いを浮かべながら褒め返した。

宇多田ヒカルの名曲「First Love」「初恋」にインスパイアされた本作は、20年余りに渡る忘れられない“初恋”の記憶をたどる一組の男女の物語。満島はCAを目指すも、不慮の事故で運命に翻弄される野口也英、佐藤は航空自衛隊のパイロットになるも、現在は別の道を進む並木晴道を演じる。この日は満島、佐藤のほか、八木莉可子、木戸大聖、夏帆、中尾明慶、荒木飛羽、アオイヤマダ、向井理、小泉今日子、寒竹ゆり監督が登壇した。

佐藤は本作の見どころは「アクション」だといい、「走ったり戦ったりするってことではなくて、現場で監督に『もっと体温が2度くらい高い感じで、細胞が沸きだっている感じで』って何回も言われたんです。恋をしているとき、好きな人を考えているときって、体内の細胞が暴れまわって体温がぐっと上がると思います。登場人物たちの細胞のアクションにぜひ注目してほしい」と紹介。

寒竹監督は「宇多田ヒカルさんがイエスと言ってくださって、この物語が始まりました」と、改めて宇多田への感謝を述べていた。

「First Love 初恋」は、11月24日からNetflixで全世界独占配信。