寺島しのぶが語る、愛と人生を謳歌した瀬戸内寂聴 剃髪して挑んだ「あちらにいる鬼」メイキング写真
2022年11月9日 10:00

昨年11月9日、99歳で死去した作家・僧侶の瀬戸内寂聴さんをモデルにした映画「あちらにいる鬼」のメイキング写真が披露された。実際に剃髪して主人公を演じた寺島しのぶ、共演の豊川悦司がクランクアップを迎えた様子を写している。
原作は作家・井上荒野が父である作家・井上光晴と母、そして寂聴さんという男女3人の特別な関係をセンセーショナルに描いた同名小説。寺島が寂聴さんをモデルにした人気作家・長内みはる、広末涼子が作者の母で、みはるとは夫をめぐる三角関係に陥る笙子をそれぞれ演じる他、豊川が光晴をモデルとした作家・白木篤郎に扮している。
寂聴さんは「恋を得たことのない人は不幸である。それにもまして、恋を失ったことのない人はもっと不幸である」という名言を残し、墓石には「愛した、書いた、祈った」と刻まれている。この言葉が書かれた墓石は、寂聴さんが住職を務めていた岩手県の天台寺にあり、同じ寺には長年恋人関係にあった井上とその妻も眠っている。
井上をモデルにした篤郎の妻・笙子役を演じた広末は「3人の関係性を受け入れるのに充分なシーンを経験させていただきました。3人が同じ墓地で、お酒を飲んでいる画も、演じ終わった今ならば想像ができます」と語る。
出家の裏側について、実際に撮影で自身も剃髪をした寺島は、「寂聴さんは全てを捨てるために髪を剃ったのではなくて、生きるために剃ったのでは。本当の原因はわからないけれど、ご本人は(原作者の)荒野さんに『更年期だったのよ』とぽろっと仰っていたみたい」と明かす。また、寂聴さんと井上光晴との繋がりについては、「単に男女の関係というよりも、一緒に文学を作るという、創作を通してのつながりがあるから、2人でいるのがおもしろかったのだと思います」と語っている。
メイキング写真は、みはると寂光を演じきり、満面の笑みながら瞳が潤んでいるような寺島と、そんな寺島の横に穏やかな雰囲気で立つ豊川の姿をとらえている。コロナ禍に翻弄された本作は今年5月26日に撮影終了、6月初旬に廣木隆一監督と寺島は京都・寂庵を訪問し、寂聴さんのご霊前に撮影終了の報告を行っている。
「あちらにいる鬼」は、11月11日から全国公開。
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