劇場版「SAO」伊藤智彦監督、歌姫ユナ登場時の課題は既存作との差別化「気にしていたのはマクロス」
2022年11月1日 22:00

第35回東京国際映画祭のジャパニーズ・アニメーション部門で11月1日、「劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」が上映され、伊藤智彦監督が東京・TOHOシネマズシャンテでのトークショーに臨んだ。
川原礫氏の人気ライトノベルが原作のアニメ「ソードアート・オンライン」シリーズは、主人公キリトやヒロインのアスナが仮想空間で繰り広げる戦い、恋や成長が描かれる。劇場版は、川原氏の書き下ろしオリジナルストーリーが展開。テレビシリーズの第1、2期を手がけた伊藤が、引き続き監督を務めた。
今作は、歌姫として人気のAR(拡張現実)アイドル・ユナが登場する。伊藤監督が「この映画は、歌を歌うという面倒なことが盛り込まれている。でも映画としては華やかでよかったのではないでしょうか」と製作時の苦労をこぼすと、司会の藤津亮太氏(アニメ評論家)は「ユナが歌姫というアイデアが出てきた時、監督としては『華やかだけど、大変だな』という感覚があったとすると、どのように作品に織り込んでいこうと考えたのでしょうか」と切り込んだ。

伊藤監督「歌姫を出したいというアイデアは、企画の初手というか、ARという単語が出たくらいの時から出ていました。気になったのは既存作とどう差別化するか。僕が気にしていたのは『マクロスプラス』とか。そちらの方のタイトルとどう差別化すればいいのかなと考えていました」
さらに藤津氏は、「『オーディナル・スケール』での経験を経て、映画というメディアへの考えが変わった、深まったなどの変化はありましたか?」と質問。伊藤監督は、「いまだ模索というか……ですね(笑)。そんなに簡単にはわからないので。2本やってみて(今作と『HELLO WORLD』)、またここ数年はアニメの映画が公開されると見るようにしているんです。自分が映画に欲するものはなんだろうと考えながら、いろんなことを発見しながら見ている。なんとかしてこれを次の仕事につなげたいなという気持ち。先週も『ぼくらのよあけ』を見てきました」と、現在の映画と向き合い方を明かしていた。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
コート・スティーリング
【脳汁ドッバドバ】ネコを預かったらイカれたマフィアにカチコミされて人生詰んだんだが…
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
筋肉・秒殺・脱獄・名作でストレス即・爆・散!!
【全部無料の神企画】最強映画フェスで自分を劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー