「ケイコ 目を澄ませて」三宅唱監督、主演の岸井ゆきのを称賛「誠心誠意頑張ってくれた」
2022年10月31日 10:10

第35回東京国際映画祭のNippon Cinema Now部門で10月30日、岸井ゆきの主演の「ケイコ 目を澄ませて」が上映され、三宅唱監督がQ&Aに出席した。
聴覚障がいがありながらプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルにした物語。「ボクシングもろう者の方も身近ではなくて考える時間をもらったが、小笠原さんの格好良さにひかれ新しい物語を作ろうと思った」と説明した。
三宅監督も、岸井ととともに撮影の3カ月前からボクシングのトレーニングを積んだ。「カメラを回したのは18、19日とタイトで、もっと長く撮れば限界だったと言われたが、身体的負荷の高い中、誠心誠意頑張ってくれた」と主演女優を称えた。

その岸井への印象を聞かれると、「表現する言葉を持っていない」と苦笑い。「表現した瞬間に終わっちゃう気がするんです。向こうは僕のこと、めちゃくちゃ怖ったらしいです。だからケイコという存在をたくさん言葉にしてほしい。それをSNSで読めたらうれしい」と観客にお願いした。
全編を16ミリフィルムで撮影。「撮影の回数を減らしたい」という実務的な理由も挙げたが、「普段見慣れている街を、映画館で見た後では違って見えるようにしたかった。それをフィルムが助けてくれたらいいかなと思った」と質感へのこだわりも明かしていた。
第35回東京国際映画祭は、11月2日まで開催される。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた注目作】実際に観てきたら…個人的に“過去最高”!!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映