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TikTokで“泣ける映画”として社会現象化した中国映画「小さき麦の花」2月10日公開 ベルリン映画祭コンペ部門出品作

2022年10月20日 12:00

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農村を舞台に“永遠の愛”の物語を紡ぐ
農村を舞台に“永遠の愛”の物語を紡ぐ
(C)2022 Qizi Films Limited, Beijing J.Q. Spring Pictures Company Limited. All Rights Reserved.

2022年ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、高い評価を受けた中国映画「RETURN TO DUST(英題)」が、「小さき麦の花」の邦題で23年2月10日よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次公開される。

本作は、中国西北地方の農村を舞台にした“永遠の愛”についての物語。互いに家族から厄介払いされ、見合い結婚させられた貧しい農民のヨウティエと内気なクイインが、作物を育て家を作り、慎ましくも強い絆で結ばれた日々を追う。邦題は劇中のあるシーンにちなんで付けられたもので、懸命に働く農民の夫婦の美しさをイメージした。

メガホンをとったのは、「僕たちの家(うち)に帰ろう」のリー・ルイジュン監督。ドラマ「彼と私と両家の事情」や映画「オペレーション:レッド・シー」などで知られる国民的女優ハイ・チンがノーメイクで農村の女性になりきり、リー監督の叔父で実際に農民でもあるウー・レンリンと夫婦役に挑んだ。

中国ではTikTokから「泣ける映画」「感動作」などの口コミが広がり、若い世代を中心に大ヒットを記録。“奇跡の映画”と呼ばれ、社会現象化した。ベルリン国際映画祭では金熊賞最有力と絶賛されるも無冠に終わったが、米映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では満足度100%(10/19時点)をマークしている。

米バラエティ紙は、「砂漠の風景を背景とした本作は、力強く詩情溢れる場面に満ちている。主人公2人の並外れて共感を呼ぶ、抑制された演技が素晴らしい」と絶賛。仏リベラシオン紙も「この輝かしい映画を観た後、観客はウサギのように真っ赤に泣き腫らした目で劇場を後にした」と報じるなど、各国で注目を集めている。

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