押井守脚本「火狩りの王」に久野美咲、石毛翔弥、坂本真綾、細谷佳正、早見沙織、山口愛が出演
2022年10月16日 21:30
原作は、日向理恵子氏による全5巻の長編ファンタジー小説(ほるぷ出版刊)。最終戦争の影響で、天然の火が燃焼すると人々の身体が燃え上がってしまうようになり、闊歩(かっぽ)する「炎魔」から採れる安全な火を集める「火狩り」が活躍する世界を舞台に、11歳の少女・灯子(とうこ)と15歳の少年・煌四(こうし)が、幾多の困難に直面しながらも懸命に生きていく姿を描く。アニメ版では、構成・脚本を押井守、監督を西村純二が務める。
紙漉(す)きの村に暮らし、炎魔に襲われたところを見知らぬ火狩りに助けられることになる灯子を久野、首都に暮らす元学生で、失踪した火狩りを父にもち、やがて極秘に雷火の研究を行っていく煌四を石毛が演じる。流れの火狩り・明楽(あきら)役を坂本、島出身の火狩り・炉六(ろろく)役を細谷、首都随一の富豪である燠火(きびお)家のひとり娘・綺羅(きら)役を早見、煌四の妹で工場毒の影響により生まれつき病弱な緋名子(ひなこ)役を山口が担当する。
以下にキャスト陣からのコメントを掲載する。
灯子役を演じさせていただきます、久野美咲です。
原作を初めて読んだ時、 一気にこの世界に惹き込まれました。登場人物の心情が繊細な糸のように織りなされていて、ひとつひとつの表現に触れるたびに、心が弾かれるような感覚になります。このお話を読んでいると、ファンタジーのはずなのに、自分の今までの人生を重ねて振り返える瞬間があります。この世界が映像化されることが私もとても楽しみです。
灯子は、私に似ている所がたくさんあって、演じていると、自分と灯子の境目がなくなる不思議な感覚にいつもなります。それがたまらなく楽しいのです。全力で頑張りますので、よろしくお願いいたします!!
「火狩りの王」で煌四役を務めます、石毛翔弥です。
この作品に関わらせていただけることに、ただただ喜びを感じています。原作を読んで、冒頭から夜陰が深々と広がる世界観や物語に一気に引き込まれ、初回収録時にキャストの皆さんの台詞を聞いて、自分のなかでいろいろなものがより具体的になったことで“これからこの世界で生きていくんだ”と高鳴りました。皆様に「火狩りの王」の世界に没入していただけるよう、煌四としてしっかりと生きたいと思います。
小説を読み始めるとすぐに引き込まれ、最後まで一気に読み終えました。たくさん出てくる登場人物のなかでも明楽と彼女の連れている狩犬のてまりのことがすごく好きだったので、この役をやらせていただくことになり、とてもうれしいです。
押井守さんの仕事に自分が関わることができるとは思っていなかったので、とても光栄です。
アフレコにはゆっくりとていねいに取り組めていて、その時間を楽しめています。「火狩りの王」の世界観はとても興味深く、自分が趣味で収集してきた知識のおかげで、独特な世界観を腑に落とす作業に役立っています。複雑なニュアンスを含んだ台詞を言葉にしていく作業は、難しいと自分は感じることがあるけれど、それがとても楽しいです。その作業のなかで新しい感覚を経験できていて、それをうれしく思っています。
燠火家の一人娘である綺羅は、聡明で心優しく、それでいて、かすかに影を感じる女の子です。美しい言葉が連なった台詞まわしが多く、収録で声に出すたびどこか澄んだ気持ちになっています。この作品ならではの独特の空気を感じながら、精一杯アフレコさせていただきたいと思います。ぜひ、放送をお楽しみください。
人類最終戦争終了後の世界がテーマとなっているお話ということで、メッセージ性が強く、今の世界の情勢にも当てはまる部分が多い内容のアニメになっています。このような作品に関わることができ、とても光栄です。
私が演じる緋名子は、兄の煌四のことが大好きな可愛らしい女の子です。このような素朴な少女がどのようにこの世界と向き合っていき、変化していくのか、緋名子にも注目してご覧いただけたらうれしいです。放送をお楽しみに!
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