映画芸術科学アカデミー、受賞式の改善案を発表
2022年9月22日 08:00
アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが、来年のアカデミー賞授賞式を改善するために動いていることが明らかになった。米Deadlineが報じている。
今年実施された第94回アカデミー賞授賞式中継は放送権を持つ米ABCの強い要望を受け、全23部門のうち作曲賞、美術賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、編集賞、音響賞、短編映画賞、短編ドキュメンタリー賞、短編アニメ賞の8部門の受賞発表が割愛された。直前に事前収録され、授賞式中継では上手に編集されていたものの、アカデミー会員のあいだでは不評だった。
また、エイミー・シューマー、レジーナ・ホール、ワンダ・サイクスという女性コメディアン3人による司会進行についても、さまざまな批判が寄せられている。
そんななか9月17日(現地時間)、映画芸術科学アカデミーはアカデミー博物館で会合を実施。この場で、今年7月に就任したビル・クレイマー新CEOは「番組を再活性化する必要性が明らかにあり、私たちは米ABCの素晴らしいパートナーと一緒に懸命に取り組んでいる」と説明。そのうえで、以下の8点を重視していると説明した。
・アカデミー内に受賞式だけに特化した専門チームを立ちあげる
・すべての技術部門をテレビ放送で称えるための最良の方法を模索する
・映画への愛と敬意を重視する
・ノミネートされた人物や作品に感情移入できるようにする
・ストリーミングでの授賞式中継の展開を検討する
・アカデミー賞応募資格に劇場公開の要件を継続して加える
・レッドカーペットをイベント化する
・持続可能性、アクセス、包括性、リプレゼンテーションを継続して優先する
第95回アカデミー賞授賞式は、2023年3月12日(現地時間)に開催される。
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