森達也監督が初の劇映画に挑戦 井浦新&田中麗奈で関東大震災後に起きた実際の虐殺事件描く
2022年9月7日 08:00

オウム真理教を題材にした「A」「A2」、ゴーストライター騒動で注目を集めた佐村河内守をとらえた「FAKE」などの数々の傑作ドキュメンタリー作品で知られる森達也監督が、関東大震災後に起こった実際の虐殺事件を題材にした自身初の劇映画「福田村事件」(仮題)を制作することが発表された。主演は井浦新、共演に田中麗奈。
1923年9月1日に発生した関東大震災、それから5日後の千葉県福田村で、行商団9人が地震後の混乱の中で殺された。彼らはなぜ殺されたのか、村人たちはなぜ彼らを殺したのか――。荒井晴彦が企画し、脚本は荒井のほか佐伯俊道、井上淳一の3人が担当。関東大震災時に各地で起きた「朝鮮人虐殺」、そして朝鮮人に限らず“善良な人々”が虐殺された日本の負の歴史をつまびらかにする。
澤田智一(井浦新)は教師をしていた日本統治下の京城(現ソウル)を離れ、妻の静子(田中麗奈)と共に故郷の福田村に帰ってくる。智一は、日本軍が朝鮮で犯した虐殺事件の目撃者であった。しかし、妻の静子にもその事実を隠していた。同じころ、行商団一行が関東地方を目指して香川を出発する。9月1日に関東地方を襲った大地震、多くの人々はなす術もなく、流言飛語が飛び交う中で、大混乱に陥る。そして運命の9月6日、行商団の15人は次なる行商の地に向かうために利根川の渡し場に向かう。支配人と渡し守の小さな口論に端を発した行き違いが、興奮した村民の集団心理に火をつけ、阿鼻叫喚のなかで、後に歴史に葬られる大虐殺を引き起こしてしまう。
8月20日にクランクイン、2023年公開予定。
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