阿部寛「試写で初めて自然と涙が出ました」 主演映画公開に感無量!
2022年8月26日 20:31

「ミッドナイトスワン」などの内田英治監督の最新作「異動辞令は音楽隊!」が8月26日に全国266館で封切り。同日TOHOシネマズ六本木ヒルズにて初日舞台挨拶が行われ、主演の阿部寛をはじめ清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、モトーラ世理奈、内田監督が登壇した。
警察音楽隊の演奏に着想を得た内田監督が、現場一筋の刑事から警察音楽隊に異動させられた一人の男の葛藤や、気持ちの変化を描いたオリジナル作品。部下に厳しく犯人逮捕のためなら違法すれすれの捜査をするベテラン刑事・成瀬司を阿部が、異動になった音楽隊でトランペットを演奏する来島春子を清野が演じる。

内田監督初の音楽映画は、音楽隊の演奏シーンを吹き替えなしでキャスト自らが演じることを求めた。ドラムを担当した阿部も、トランペットの清野も楽器のそれぞれが担当する演奏経験がないなか、監督が求めるクオリティに到達するため、厳しい練習を重ねたという。清野は「撮影の合間、ずっとドラムスティックを持って練習している阿部さんがいました。その姿に私ももっとトランペットを頑張ろうと前向きになれたんです」と感謝を述べると、阿部は「撮影が終わったとき、ドラムセットを買おうかなと思うぐらい好きになりました。なかなか大きいものなので買っていないのですが、いまでも(買おうか)悩んでいるんです」とかなりはまった様子。


そんなキャストたちの姿に内田監督は「観ていただいた方なら分かると思いますが、めちゃめちゃ練習が大変だったと思います」と慮ると「あの演奏レベルまでもっていくのは相当なこと。皆さん毎日本当に努力されていたので、なにもしていない自分が後ろめたかったです」と胸の内を明かす。さらに内田監督は「演出をしているのですが、ラストシーンで皆さんの演奏を撮影したときは、普通に不可能だと思っていたので感動しました」と特別な体験だったことを明かす。


阿部自身「いろいろな楽器がありますが、一番ドラムが苦手だと思っていたので、なんで自分がドラムなんだろう」という思いが常にあったというが、内田監督も初めての音楽映画に挑む姿と、阿部自身のチャレンジがリンクし「苦手だったからこそ出たものが映し出されているのではないか」と自信をのぞかせていた。
長いキャリアを誇る阿部が「成瀬が劇中で変化した瞬間に感動しました。試写会で自然に涙が流れたのは初めての経験」と語った本作。「人生、ステージを変えても生きていける。僕らの年齢だけではなく、若い人にもなにかのヒントになる映画だと思います」と作品に込めた思いを語っていた。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

すごすぎて言葉にならない映画
【人類史上最悪の“ブラック仕事”爆誕】よく考えずに転職したら…死んで生き返る“無限労働”だった…
提供:ワーナー・ブラザース映画

日本の映画館は高すぎる!?
【そんなあなたに】衝撃の価格破壊! 2000円→750円になる裏ワザあります
提供:KDDI

「イノセンス」4Kリマスター版
【いま観ずに、いつ観る?】公開20周年記念、劇場“初”公開!“究極”の「イノセンス」が解放される
提供:TOHO NEXT

石門
就活中に妊娠、卵子提供のバイト、生活に困窮…壮絶、しかし共感する驚愕体験【100%超高評価作】
提供:ラビットハウス

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

ヤバい映画みつけましたよ
【いた…凄まじくクレイジーな監督が…!】壮大VFXの映画をほぼ1人で製作、撮影に7年、完成に12年
提供:Henge